カンボジアから一九八〇年に難民として日本に逃れた久郷(くごう)ポンナレットさん(52)=神奈川県平塚市=が十日夜、岐阜市金町の市文化センターで「虐殺と差別を越えて」と題して講演した。
 平和について考える機会にしようと、連合岐阜が毎年開く「平和の集いin岐阜」の一環。久郷さんは、七五年からのポル・ポト政権下の内戦で両親ときょうだい四人を失い、強制労働を強いられた。政権が崩壊した七九年、兄二人とタイに脱出し、国費留学中の姉を頼って翌年、来日した。
 日本でも差別を受けるなど、半生を振り返り「長い長い四年間だった。日本とは違い、指導者が代わることはカンボジアにとっては死活問題。もう戦争は二度と経験したくない」と力を込めた。組合員ら約三百五十人が聞き入った。

 (兼村優希)