宮城県など東北地方各地で開かれている全国高校総体(インターハイ)は第十五日の十一日、県勢はアーチェリー男子個人で愛産大三河の戸松大輔選手(二年)が優勝し、大会二連覇を果たした。柔道女子57キロ級では大成の森部真於選手(三年)が準優勝した。
◆白熱決勝、会心の一射
 アーチェリー男子個人の決勝戦。一勝一敗二分けで迎えた第五セット。三射目が的の中心部に当たり、静かなスタジアムに乾いた音が響いた。この一射が戸松大輔選手に満点の10点をもたらし、二連覇を大きく手繰り寄せた。
 70メートル先の直径約一・二メートルの的に向け一セットで三射を放ち、合計が対戦相手より高ければ2ポイントを獲得。6ポイント先取で勝ちが決まるトーナメント戦に臨んだ。
 二回戦は、敗退の危機が目前まで迫った。小雨が降る肌寒い天候と緊張から体が硬くなり、フォームが乱れた。第一、第二セットを連続で落とした。気持ちを切り替え、逆転勝利をもぎ取ると調子も取り戻した。
 決勝の相手は十七歳以下日本代表で共に戦う長崎・大村工の青島鉄也選手(一年)。中学時代からのライバルだが、公式戦では初対戦。第一セットは三連続で10点をマークし勢いに乗ったが、青島選手も高得点で粘りを見せた。「厳しい戦いになったが、やることをやれば負けない」。戸松選手は集中力を高め、勝利をつかんだ。
 青島選手には「来年も決勝で戦って、勝てるように頑張る」と再戦を宣言された。戸松選手も「三連覇は譲れない」と力強く応じた。

 (阿部竹虎)