スマートフォンの普及などで巧妙化する盗撮事件を取り締まるため、県警は県迷惑防止条例を一部改正する。従来は駅や電車、路線バスなどでしか盗撮行為が規制されなかったが、学校や事務所にも拡大。盗撮目的でカメラを設置する準備行為も処罰できるようにする。成立すれば十一年ぶり。
 県警は十四日までパブリックコメント(意見公募)を実施しており、最終的な改正案を九月の県議会定例会に提案する。県警生活安全企画課によると、施行時期は未定。
 改正するのは、盗撮や痴漢などの禁止を定めた第三条など。盗撮行為を規制する場所は、現行条例では不特定多数の人が利用する「公共の場所と乗り物」だったが、「特定かつ多数の人が利用する場所や乗り物」に拡大。これまで刑法の「建造物侵入」などで摘発していた教室や事務所、送迎バスでも処罰できるようになる。
 盗撮目的でカメラを人に向けたり、設置したりする行為も処罰の対象に。現行条例ではスカートの下にカメラを差し入れたり、トイレなどにカメラを設置したりしても映像が記録されていなければ盗撮として摘発できなかったためだ。
 同課によると、今年六月末までの盗撮事件は二十一件。昨年一年間の五件を大きく上回り、過去五年で最多だった二〇一四年の二十二件に早くも迫っている。四月には福井市内であったキャラクターパレード会場で五十代の男が十代の女性二人を盗撮したとして逮捕されたほか、スマホを悪用した盗撮被害も相次いでいる。
 改正案には、盗撮行為の罰則強化も盛り込んだ。ストーカー規制法の対象外の「恋愛感情に基づかない嫌がらせ行為」も規制できるようにする。 
 (梶山佑)