男性同士で闘病生活の本音を打ち明けよう−。大津市のNPO法人が、男性のがん患者や家族に限定した語り合いの場をつくる取り組みを始めた。周囲への気兼ねや、世帯主としての責任感から相談を持ち掛けにくい男性が気軽に集まり、情報交換できる機会を広げようとしている。
 題して「男たちのガン・カフェ だんだん」。初回は六月で、これまでに開いた二回は四人ほどの患者が集まり、コーヒーを片手に約二時間、自分の病状や悩みを語り合った。
 主催するNPO法人「統合医療推進会」は、十年ほど前からがん患者の電話相談窓口を開いていたが、近年は病院や行政の支援態勢が整い利用者が減少。「すでに役割を終えた」との声があった。
 そんな中、いわゆる「老老介護」の高齢家庭で、不慣れな家事と介護に戸惑う男性がいることに気付いた。「男性のがん患者やその家族にも同じ悩みがあるのでは」。副理事長の服部正章さん(76)は直感した。
 「『男だからしっかりしなければ』と思い込んで、弱音を吐けない男性がいる」と服部さん。前立腺がんや乳がんなど性別によって病態が異なる面も多く、打ち解けきれない原因になっている場合もあった。「男性同士で話す中で、互いの悩みに共感しやすくなる時もある」と言う。
 十年ほど前に大腸がんの診断を受けた同市唐橋町の中山隆平さん(70)は二回の会合に参加。「治療法選択など最後は本人が決めなければならないが、語る場ができたことで、少しでも本人の気持ちが軽くなるのは良いこと」と話す。
 月一回の予定で、次回は二十四日に同市山上町の大津教会で開く。定員十人で参加無料。(問)統合医療推進会=090(8938)2450

 (野瀬井寛)