四日市市富田の鳥出神社の祭礼「鯨船行事」が十四、十五の両日に開かれる。昨年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された。登録後初を記念し、山車を受け継ぐ全四組が三年ぶりにそろう。
 四組の山車は北島組の神社(じんじゃ)丸、中島組の神徳(じんとく)丸、南島組の感應(かんおう)丸、古川町の権現(ごんげん)丸。山車の修理や担い手不足で近年は勢ぞろいが難しくなっている。
 行事は江戸後期が起源とされる。各組が金色の刺しゅうや彫刻を施した船形の山車一基とクジラの張り子で捕鯨を演じる。周囲では唄や太鼓が響く。
 十四日は「町練り」があり、各組が地元町内で演技する。守り神のちょうちんや民家前でもりを突く。十五日は「本練り」として一組ずつ神社の境内で披露する。
 富田鯨船保存会連合会の渡辺繁勝会長(66)は「節目に四組が力を合わせ行事を盛り上げたい。捕鯨の攻防はもちろん、クジラを仕留めた後に大漁を表現して船尾を高く持ち上げる艫(とも)上げを見てほしい」と話す。

 (曽田晋太郎)
◆鯨船行事の日程 
 【14日・町練り】 
北島組 前9・40〜後6・30▽中島組 前10〜後6・30▽南島組 前10〜後7▽古川町 前9・50〜後6・30
 【15日・本練り 鳥出神社】 北島組 前10〜11・30▽中島組 前11・30〜後1▽南島組 後1〜2・30▽古川町 後2・30〜4
 15日は神社境内に観覧席(100人)を設ける。神社へはJR富田駅から徒歩4分、近鉄富田駅から6分。周辺に駐車場はない。(問)富田地区まちづくり協議会=059(366)1513