明治−昭和初期に日本軍が作製した海外の地図「外邦図」の展示が、岐阜市宇佐の県図書館で開かれている。十月九日まで。
 統治や戦略を目的に作られていた外邦図を、同館は約一万四千点所蔵している。このうち、激戦が繰り広げられたガダルカナルや、日本海軍の大規模な基地があったラバウルなどの地図の複製二十二点を展示した。一九四三年に作られ、当時は極秘扱いだった「ニューブリテン島兵要地誌図」には、たばこやみその工場があったことが細かい文字で書き込まれており、戦時中の現地の生活を垣間見ることができる。
 同館職員の渡辺基尚さん(44)は「夏休みに、親子で戦争を振り返るきっかけにしてもらえればうれしい」と来場を呼び掛けている。

 (鳥居彩子)