木に包まれた空間でくつろぎ、山林に興味を持ってもらおうと、全国四十七都道府県産の木材を内装に使ったカフェが十一日、名古屋市中区錦にオープンした。木製品の企画や販売を手掛ける岐阜県高山市の「飛騨五木(ごぼく)」が出店。スタッフは「木に触れて、気持ち良さを感じてほしい」と来店を呼び掛けている。
 地下鉄伏見駅のすぐ近く、錦通の一つ北側の道にある「森ワクカフェ」。机やいすはすべて木製で、木の香りが漂う。立ち並ぶ柱は全国の林業者や製材業者に送ってもらった。ヒノキ、スギを中心に、クリ、イヌマキといった木も。「赤みや節、木目。同じ種類でも育った地域によって『顔』が全部違うんです」と広瀬みゆさん(24)。中野希栄(きえ)さん(24)とともに運営を担う。二人とも今年入社したばかりだ。
 一階がカフェで二階は四百二十点にのぼる木製品や食品を置き、半個室のスペースも。周辺はオフィス街で、広瀬さんは「若い会社員の人に、癒やしを提供できたら」と話す。
 林野庁によると、日本の木材需要に対する国産材供給量の割合を示す「木材自給率」は二〇一五年に33%。〇〇年に10%台に落ちてから少しずつ回復しているものの、食料自給率よりも低い状態が続く。
 そんな中、名古屋の真ん中から木の良さを発信し、木材の活用や、ひいては健やかな森の育成につなげようと広瀬さんらは意気込む。「日本の木材はすべて人の手が掛かっている。その温かみを感じてもらえたら」
 無休で、二十日までは午前十時〜午後六時。二十一日からは午前七時〜午後九時。日曜・祝日は午前十時〜午後六時。(問)同店=052(265)5275
 (日下部弘太)