第九十九回全国高校野球選手権大会で二回戦を翌日に控えた彦根東の選手らは十三日、最終調整に臨んだ。「万全の状態」で十四日の第三試合、青森山田(青森)と対戦する。開幕戦でサヨナラ勝ちを収めた勢いのまま、甲子園で「赤鬼旋風」を巻き起こすつもりだ。
 選手はこの日、兵庫県西宮市の津門野球場で守備練習や走者の動きの確認などに二時間ほどを費やした。疲れを残さないよう、軽めのメニューで調整を終えた。
 村中隆之監督が次戦のキーマンに挙げた、條野正宗捕手(三年)は打撃練習でも鋭い打球を飛ばし、好調ぶりをアピール。條野捕手は「他のチームにはない攻撃的な守備の準備をしている。大胆な守備シフトを敷き、観衆の度肝を抜きたい」と笑みを浮かべた。
 もう一人、鍵となるのは中軸の高村真湖人選手(同)。地方大会は好調だったが、甲子園では安打がない。「甲子園を特別視しすぎて硬くなっていた」と反省。「状態は悪くない。まずは一本打ってチームに流れを呼びたい」と意気込んだ。
 学校側も選手の状態に配慮する。四年前に甲子園に出場した際には、進学校ゆえに選手たちは宿舎で模擬試験を受け、結果的に疲れを残しながら対戦に臨んだ。当初はこの日も三年生に模擬試験を実施する予定だったが、前回の教訓を踏まえた学校側から「試合に集中してほしい」と免除した。
 村中監督は「チームとしての実力は相手が上。ただそれだけで決まらないのが野球の面白さ。試合に集中してもらうためにも、今だけは勉強はしなくてもいいと選手に言っている」と話した。
 (大橋貴史)