二十日に青森県弘前市で開かれる「全国高校ファッションデザイン選手権大会」(ファッション甲子園)に、大津高校の生徒らが出場する。同校からは三年ぶり二度目で、夏休み返上でドレスの制作に励んでいる。
 ファッション甲子園は、高校生が服飾デザインの独自性を競う大会として二〇〇一年から毎年開催。今年は、全国の高校や専門学校から百二十六校千六百五チームが応募。デザイン画の選考で選ばれた三十三校三十五チームが、ファッションショー形式の審査会となる「甲子園」に挑む。
 県内からは、同校家庭科学科三年の市川結菜さん(17)と江村朱里さん(17)が参加。市川さんがデザインと制作を担当した衣装を、江村さんがモデルとなって披露する。
 作品のテーマは「生(い)き息(いき)」。ドレス全体を酸素のなる樹(き)に見立て、根元となるスカートからたっぷり水を吸い上げ、幹へ送る様子を表現している。スカートは人間の肺もかたどっており、血液が巡るイメージも重ねた。市川さんは「植物だけでなく、人が生きる生命観も表したかった」と話す。
 二人は出場が決まった五月下旬から、部活動の合間を縫って制作してきた。色鮮やかな生地は自分たちで染色し、フリルはすべて手縫い。八月に入り、一日二十時間ほど没頭する日も続くという。
 「手間はかかるけど、自分が全力で取り組まなければ、人に作品の思いや感動を届けられないのでは」と熱い思いを明かす市川さん。「今から緊張している。観客や審査員の思い出に残るような衣装を披露し、優勝したい」と意気込んでいる。
 (浅井弘美)