鐘突き「平和続くように」
 かほく市高松の浄専寺の全戦没者追弔法会(ついちょうほうえ)が十三日、同寺院であり、参拝者が先の大戦で亡くなったすべての人たちの冥福を祈るとともに平和への思いを込め、鐘を突いた。平野喜之住職(53)によると、終戦の日の十五日に近い日曜日に毎年実施しており、日本人だけでなくあらゆる国の戦没者を追悼しているのが特徴。(島崎勝弘)
 本堂で参拝者が焼香した後、平野住職が法話の中でフランスの書籍「茶色の朝」を紹介。全体主義への批判を込めた寓話(ぐうわ)で、平野住職は「決して思考停止に陥ることなく、これってどういう意味なんだろうとか、これっておかしくはないかという感性や感覚を持っておきましょう」と訴えた。
 この後、境内で平野住職に続いて参拝者一人一人が鐘を突き、その音を地域に響かせた。門徒の平田光明さん(70)は「みんなが健康で幸せにいられるよう願って鐘を突かせてもらった。いろいろと世の中が騒がしいけど、今後も平和が続きますように」と話していた。
 浄専寺には、高松出身で反戦を訴えた川柳作家鶴彬(つるあきら)(一九〇九〜三八年)の句碑があり、寺院は意欲的に平和や仏教を学ぶ催しを開催している。十五日まで本堂で原爆・戦争パネル展も開いている。午前十時〜午後五時。