栗東市上鈎(かみまがり)の「上鈎・下鈎東遺跡」で、平安時代中期の邸宅跡が見つかった。地鎮祭の跡とみられる出土品もあり、当時の栗太郡地域の有力者や役人の実態を知る手掛かりになりそうだ。十四日に現地説明会を開く。
 発掘では、長辺が十二〜十五メートル(五〜七間)の掘立柱建物三棟の柱穴が見つかった。穴は深さ五十〜七十センチ、柱の直径は三十センチほど。特別な用途を持った建物だった可能性が高い。
 柱の横には土器の壺(つぼ)が埋めてあり、中に銅板一枚と籾殻(もみがら)が残っていた。米を入れて地鎮祭をしたとみられる。敷地の中央にある井戸からも、直径八・五センチ、厚さ一ミリの銅の円盤が出土。金でメッキされ、真ん中に穴があるなど、宗教的、呪術的な品の可能性が高い。
 当日は午後一時半からで、雨天の場合は十五日の同時刻に延期する。駐車場はなく、JR手原駅から徒歩十五分。(問)市教委スポーツ・文化振興課=077(551)0131
 (野瀬井寛)