田口高校林業科の実習教員加藤高さん(57)=設楽町川向=が、豊田市黒田町南水別の「ほうらいせん吟醸工房ギャラリースペース」で、個展「山の木の仕事展」を開いている。木工の技を生かし、朽ちた木の根や古材に生命を吹き込んだ。二十九日まで。
 加藤さんは名古屋市南区出身。長野県上松(あげまつ)町の上松技術専門校で木工技術を学び、家具作りの道に入った。一九九二年、設楽町に移住し、家具工場で働いた後、自分の工房を構えた。
 二〇〇四年から田口高校に勤務。家具作りからは遠ざかったが、木の素朴さや温かさが忘れられず、「暇を見ては、クラフトの創作を続けてきました」。高校の演習林で拾った木の枝や根っこ、シイタケのほだ木、捨てられた椅子の部材などが素材だ。
 さびたスコップに木の枝をあしらったオブジェ、朽ち木の空洞を生かした花器、薪で作った物入れ…。アイデアを生かした約四十点が会場に並ぶ。「ほっておけば腐って土になったり燃えて灰になったりする素材が、おしゃれな空間を演出してくれる。面白いですよ」と笑顔を見せる。
 将来はクラフト教室を開き、木の魅力を都市部の人たちに発信していきたいという。午前十時〜午後七時。定休なし。
 (鈴木泰彦)