来年のえとにちなんだ置物作りが高山市初田町一の鈴木彫刻でピークを迎えた。一位一刀彫の置物は毎年人気があり、伝統工芸士の鈴木英之さん(64)と長男の雄大さん(29)は連日、制作に追われる。工房内では美しい木目のある犬が次々と完成している。
 飛騨地域伝統の一位一刀彫は、何本もの彫刻刀でイチイの原木を削って像や置物、面などを作る。鈴木彫刻では大小合わせて約三百個の置物を仕上げ、北陸地方の神社や全国の個人宅に発送する。
 鈴木さんは「犬は四本足なので安定させるのが難しい。置物をきっかけに一刀彫を身近に感じてもらえれば」と話した。長さ八センチの小サイズが二千八百円、同十二センチの中サイズが六千八百円(税込み)。

 (西浦梓司)