石川県能美市出身で中日ドラゴンズの京田陽太選手(23)の第5回後援会通信をお届けします。今回は本拠地・ナゴヤドーム(名古屋市)のすぐ近くで球団のグッズを専門で販売する「ドラゴンズショップ」を訪ね、球団の選手ではトップ級の売り上げを誇る京田選手のグッズについて取材しました。人気のグッズとその秘密は何なのか、ファンの接客や商品企画に携わる現場スタッフらの話から迫ってみました。(吉野淳一)
球団担当者が分析!
好成績+人柄 広い世代魅了
 球団とナゴヤドームが共同経営するドラゴンズショップ。イオンモールナゴヤドーム前の入り口をくぐると、京田選手の新人王受賞記念グッズが並ぶ特設コーナーが目に飛び込んできた。棚には「ROOKIE OF THE YEAR(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)」とあしらわれたサイン入りユニホームやブランケット、バッジなどがずらりと並ぶ。ナゴヤドーム物販部の担当者は「京田選手のグッズを求めるファンは本当に多い」とその人気ぶりを語る。
 商品企画を担う球団企画営業部によると、京田選手のグッズは今季約四十種類を展開した。ドラゴンズショップでは京田選手の名前入りタオル(二千三百円)が一番人気。二位はサポーターズユニホーム(五千四百円)で、マフラータオル(二千円)が続く。物販部の担当者は「老若男女幅広い世代から人気」と話す。
 企画営業部によると、新人の活躍は未知数のため、開幕当初、京田選手のグッズはキーホルダーなど三種類ほどしかなかった。四月以降活躍が続くと新商品が続々と企画販売され、売り上げを伸ばし続けてきた。
 十一月二十日、京田選手が新人王を受賞し、二十種以上の関連グッズが新たに発売されると人気はさらに過熱。ショップでは、同二十四日に新人王グッズの特設コーナーを設けると、売り切れ商品が相次ぎ、十二月に入ってフェースタオルやサインボールなど在庫切れの五品を再入荷した。
 球団のオンラインショップでは、新人王受賞後、京田選手のグッズの年間売り上げが荒木雅博、大島洋平両選手ら人気選手を抑え、トップに躍り出た。同部主任の北野勝則さん(50)は「球団のグッズ販売の歴史で新人では一番の売り上げだろう。来季、最もグッズ展開数の多い選手になるのは間違いない」と話す。
 セ・リーグ新人歴代二位の149安打や、リーグ今季二位の23盗塁を記録した京田選手。グッズ好調の要因は好成績が大きいが、外見の格好良さや爽やかさも一因だ。北野さんは「スタイルも良いし、フレッシュな印象が受けている」と解説。その上で人柄の良さも人気を後押ししているという。
 ヒーローインタビューで、リーグ新人最多安打記録(153安打)を持つ長嶋茂雄さんの記録更新をためらうなど、謙虚で真面目な性格が印象的な京田選手。北野さんによると、京田選手はタオルやTシャツなどのグッズを購入し、大学の後輩や家族にたびたび贈っている。「語り口もしっかりしていて人の良さがにじみでている。その辺りもファンの心をくすぐっている」とみる。
 グッズは来年二月に一新する。ただ、今後も売り上げは京田選手の活躍次第。北野さんは「とにかくまずはけがをしないこと。花形である一番遊撃手のポジションを死守して、チームの要になってほしい」と来季以降の活躍を願っている。