あわら市無形民俗文化財「金津祭」をテーマにした講演会が二十五日、市生涯学習複合施設金津本陣IKOSSA内の市民文化研修センターであった。県立歴史博物館学芸員の川波久志さん(40)が、県内外の祭りと比較しながら金津祭の特徴や独自性を解説。市民ら二十人がふるさとの“宝”について理解を深めた。
 川波さんは「金津祭と山・鉾(ほこ)・屋台行事について」と題して講演した。「山・鉾・屋台行事」を「地域社会の安泰や災厄防除を願い、地域の人々が一体となって執り行う山車(やま)や鉾、屋台の巡行を中心とした祭礼行事」と定義。こうした国重要無形民俗文化財は全国に三十三件あると紹介した。
 県内では県指定の三国祭(坂井市)、放生祭(小浜市)を例に、山車の造りや巡行の特徴を説明した。金津祭については「山車は三国祭の影響が大きいが、十八カ所の本陣を回る巡行や本陣飾り物は独自のものだ」と解説。参加者からは「屋台が前囃子(まえばやし)として残っている点や、太鼓や子どもの踊りも独自のものといえないか」などの指摘があった。
 講演会は、金津本陣IKOSSAで開催中の夏季企画展「あわらの祭−春と夏」の関連イベント。企画展では、温泉街の「芦原温泉春まつり」、浄土真宗中興の祖・蓮如上人の肖像画「御影(ごえい)」を吉崎地区に迎えて営まれる「蓮如忌」などを紹介している。九月一日まで(毎週月曜休館)。

 (北原愛)