長野の車両基地、洪水で
台風19号
 東日本を縦断し、十三日に温帯低気圧に変わった台風19号による猛烈な雨の影響で、長野県の千曲川など二十一河川の二十四カ所で堤防が決壊、住宅地などをのみ込む大規模な洪水被害が各地で発生した。千曲川の堤防が決壊し、JR東日本の長野新幹線車両センター(長野市)が浸水した。北陸新幹線の全車両の三分の一に当たる十編成、百二十両が水に漬かり当面、通常ダイヤを維持するのが難しくなった。(阿部竹虎)
 被害を受けたのはJR東のE7系八編成とJR西のW7系二編成。
 一帯の被害が大きく、車両の損傷を調査できない状態で、JR東は水が引くのを待って車両の状況を確認し、修理して運転再開できるかを判断する。車両下部のモーターや制御機器が水に漬かっているとみられ、全線運行のめどは立っていない。
 十三日は始発から金沢−東京間を結ぶ「かがやき」「はくたか」の全列車を運休。糸魚川−金沢間で臨時列車を二往復運行した。金沢から東京方面へは在来線特急で米原や京都を経由し東海道新幹線で東京方面に向かうように呼び掛けた。
 当面の対応としてJR東は東京−長野間で通常より本数を減らして折り返す。JR西は十四日、二時間に一本程度、金沢−糸魚川間に臨時のはくたかを運行する。金沢−富山間を走る「つるぎ」は通常運行している。
 長野新幹線車両センターは長野駅から九キロ北東の新幹線の線路沿いにある。国が公開している浸水想定区域図によると、一・三キロ離れた千曲川が氾濫した場合、センター周辺は十メートル以上浸水すると想定されていた。