◇27日(日本時間28日) MLB ドジャース5―4タイガース(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が27日、タイガースとの本拠地開幕戦に「1番・指名打者」で出場し、2試合連続となる今季2号アーチを含む4打数2安打1打点。打率は4割1分7厘。チームは5―4で競り勝ち、開幕3連勝をマークした。

 試合後「試合が始まったぐらいにちょうど眠気が…」と話した大谷だが、終盤に差しかかった7回は集中力が研ぎ澄まされた。時差ぼけは関係なかった。1点差に迫られた7回2死走者なし。大谷のバットがロサンゼルスのファンを熱狂の渦に包んだ。

 フルカウントからの6球目、救援右腕ハニフィーの95・8マイル(約154・1キロ)のシンカーを捉えた。逃げる球にリーチを伸ばし、長いバットで芯を捉えた。打球は悠々と左翼フェンスオーバー。東京の開幕シリーズ第2戦に続き2試合連続の2号アーチで、同僚のエドマンとともに定位置のリーグ本塁打トップに立った。

 昨年のこの時期は心身ともに疲弊していた。元通訳の巨額詐欺事件に巻き込まれ、睡眠もままならなかった。しかし、今年は順調にキャンプを消化。東京では日本のファンの期待に応える一発を放った。ロバーツ監督は「昨年は新たな環境で、ソウルから来てもう少し重圧を感じていた。今年は精神的にいい状態にある。彼が心地よくプレーしているのは素晴らしいよ」と目を細めた。

 メジャー8年目でも向上心は尽きない。キャンプで「常に変化を求めたい」と語っていた。今年はバットを34インチ(86・36センチ)から、1インチ(2・54センチ)長くした35インチ(88・9センチ)の「長尺バット」を使用。本人は「もっともっといい打撃を求める中で、こっちの方がいいと思ったら変えるし、短い方がいいと思ったらそれに対応したい」。

 長尺バットを使いこなすには強靱(きょうじん)なフィジカルと技術のどちらも必要だが、大谷は感覚として「使える」と判断した。外に逃げる球を巧みに逆方向に放った今季「米本土1号」はその証しだ。

 試合前のセレモニー。ロサンゼルス出身の伝説的ラッパー、アイス・キューブがド派手な”アメ車”で球場に乗り込み、ワールドチャンピオンの旗もドジャースタジアムに掲げられた。「セレモニーをして連覇したい気持ちが強くなった」。大谷は今年も世界一に向けて打ちまくる。