ボクシングのWBA・IBFウエルター級王座統一戦が12日、米ニュージャージー州アトランティックシティーで行われ、IBF王者ジャロン・エニス(27)=米国=がWBA王者エイマンタス・スタニオニス(30)=リトアニア=に6回終了TKOで勝利し世界2団体統一を果たした。戦績はこれで34戦全勝(30KO)。敗れたスタニオニスは初黒星で15勝(9KO)1敗となった。

 最も層が厚い階級の一つであるウエルター級での王座統一戦だったが、エニスは初回からスピード、パワー、手数と、あらゆる面で上回り、ジャブ、左右フックでボディーを中心に攻め続ける。対するスタニオニスはハイガードで前進しながらチャンスを狙う展開となった。

 エニスのボディーが効いてWBA王者は5回後半からスローダウン。最後は6回終盤。痛烈な右ボディーが入り、たまらず後退したスタニオニスにIBF王者が猛ラッシュをかけてダウンを奪う。からくも立ち上がったが、インターバルでセコンドの説得を受け入れて棄権した。

 「リングで楽しんで、リラックスしていた。スタニオニスの方が背が低い(エニス178センチ、スタニオニス173センチ)が、ボディーは狙えると思っていた。統一戦でこういう勝利をできる日を夢見ていた」と、エニスはリングで笑顔をはじけさせた。強豪がそろう階級の王座統一戦での圧勝で、パウンド・フォー・パウンド(全階級最強ランキング)ベスト10入りも濃厚となった。

 ウエルター級はWBOアジアパシフィック・東洋太平洋統一同級王者の佐々木尽(八王子中屋)がWBO2位、WBA・WBC・IBF4位と高位につけて日本初の同級世界王座を狙う。佐々木は3月29日に米ラスベガスで行われたWBO王者ノーマン・ジュニア(米国)の防衛戦後、王者に挑戦状を手渡している。