◇渋谷真コラム・龍の背に乗って

◇7日 中日2―1DeNA(バンテリンドームナゴヤ)

 終わってみれば●●○だったが、僕は今回の3連戦は勝ち越しを予想していた。根拠は先発のうち2人が左だったからだ。なぜ、そんなことで?試合後のDeNA・三浦監督はこう語った。

 「いいところ、手を出したくなるところからうまく曲げられたり、落とされたりして打たされました」

 大野の前に6イニングでわずか2安打。二塁も踏めなかったことが敗因だ。これで相手の先発が左投手の試合は、開幕から1分けをはさんで7連敗。リーグ屈指の強打線が、井上、グリフィン(巨人)、森(広島)、山野(ヤクルト)、松葉(2勝)に続いて大野に白星を献上した。これで3勝10敗1分けで防御率は1・63。対右腕は11勝5敗1分け(防御率2・86)と優位に戦いを進めているのだから、前年の日本一チームが乗り切れていない理由は明らかだ。初戦の金丸は負け投手にはなったが、6イニング2失点と一歩も引かぬ好投だった。

 「低めは我慢することができたけど、高めを一発で仕留めることができなかった。(対左腕については)また対策を考えます」

 この傾向が続けば、今後は他球団がローテーションを崩してでも左腕をぶつけてくる可能性がある。靍岡オフェンスチーフコーチのコメントからは、奮闘する投手陣をカバーできない打線への苦悩が見て取れた。

 さて、再戦は2週間後(20〜22日、横浜)。順当なら大野は先発する。13イニング1/3を無失点の松葉は当面、週末に固定されるとしても、金丸、三浦、マラーあたりは候補に入ってくる。とはいえDeNA打線も、いつまでも「左に弱い」とはいかないだろう。桑原、オースティンといった右の中軸打者が戦列に復帰。宮崎も戻ってくれば、牧を含めた右のカルテットが構築される。

 チーム、球場、左右…。何かの苦手をつくれば上位浮上はおぼつかない。週末は甲子園。そう。自戒を込めて…。