◇17日 都市対抗野球東海地区2次予選 ホンダ鈴鹿4―3ヤマハ(岡崎市民)

 今秋のドラフト候補に挙がるホンダ鈴鹿(鈴鹿市)の151キロ右腕、松本竜也投手(20)が17日、都市対抗野球東海地区2次予選の第1代表決定ブロック1回戦・ヤマハ(浜松市)戦に8回からリリーフ登板。プロ12球団のスカウトが駆けつける中、先頭打者にいきなり本塁打を浴び、2死を取ったところで無念の降板を余儀なくされた。

 本来は切れのある直球で押す投球が持ち味の右腕だが、大事な初戦はやはり勝手が違ったようだ。3点リードの場面で登場し、最初の5番・矢幡に142キロ直球を左翼スタンドに運ばれると、次打者には四球。この日のストレートの最速は146キロで、本来の球威、球速ではなかった。球が上ずっていたこともあり、2死一塁の場面でマウンドに来た丸井監督から降板を告げられた。

 2/3イニングで20球を投げ、ソロ本塁打の1安打、1四球1失点だった松本竜は、18日が21歳の誕生日。「全体的に良くなかった。制御できなかった。一打で相手に流れが行ってしまったので反省したい」と神妙な顔で振り返った。丸井監督は「緊張していた。もっといい球が投げられるはず。次はしっかり準備してほしい」と注文を付けた。

 智弁学園高(奈良)時代も注目された。登板機会はなかったが、センバツ優勝した2年時もベンチ入りしていた。ドラフト解禁となる高卒入社3年目の今年は、「捕手が捕れない」という不規則変化のフォークを封印し、チェンジアップを新たにマスター。もともと投げていたスライダーに加えてカーブ、カットボールも習得し、投球の幅を広げた。

 5人態勢で視察した中日の米村チーフスカウトは「きょうは打者に合っていたが、本来は球持ちのいいフォームで、真っすぐで空振りを取れる印象がある」と話した。177センチ、85キロのがっしり体形の有望株は「上の世界に挑戦したい気持ちはある。きょうは足を引っ張ったので、次は助ける投球をしたい」とチームを都市対抗に導き、堂々とプロの門をたたくつもりだ。