◇17日 ボクシング世界ライト級主要4団体統一戦(米ラスベガス)

 ボクシングの世界ライト級4団体統一タイトル戦が17日(日本時間18日)に米ラスベガスのMGMグランドで行われ、WBA・WBO・WBC3団体統一同級王者のワシル・ロマチェンコ(32)=ウクライナ=が、IBF同級王者テオフィモ・ロペス(23)=米国=に12回判定0―3で敗れた。23歳のロペスは史上最年少の4団体統一王者となった。

 ロマチェンコはロペスの強打を警戒しすぎたのか前半はほとんど手を出さず後退ばかり。高いディフェンス技術でクリーンヒットはほとんどもらわず、逆に少ない手数の中でジャブを中心に有効打は入れていたが、ジャッジはガードの上からでもパワーで攻め続けたロペスを支持した。

 ロマチェンコは終盤ようやく手数を増やしたが、激しいパンチの応酬となった最終回を含め効かせる場面は作れず4〜10ポイント差という大差で判定負けした。

 ロマチェンコは試合後、うなだれて足早にリングを後にした。「採点には納得ができない。私が勝ったと思っている。今後は映像を見直したい。ただ、結果は結果。今は異議を唱えるつもりはない。今後のことは帰ってマネジャー、プロモーターと話し合う」と米放送局ESPNに話した。

 大金星で激戦階級の頂点に立ったロペスはトレードマークのバック転を決め、リングの中央で大の字に。「神に感謝だ。最後、相手が採点をどう思っていたかはわからないが、食ったら返すを繰り返していった。それが王者だ。ニュージェネレーションの誕生だ」と、インタビューで胸を張った。

 14勝(10KO)2敗となったロマチェンコは「パウンド・フォー・パウンド(P4P)」ランキングでESPN1位につけていたが、これで大きく下げることは確実。16戦全勝(12KO)としたロペスもランクインは確実だが1試合で上位にされることはない。ESPN4位、リング誌3位のWBA・IBF統一バンタム級王者井上尚弥(大橋)にとっては、31日(日本時間11月1日)に同じMGMグランドで行われる防衛戦の内容次第で一気にトップになる可能性も出てきた。