競泳の東京五輪代表の川本武史(26)=トヨタ自動車=、難波暉(25)=新東工業=、小西杏奈(25)=ガスワン=の3選手が17日、母校の愛知・豊川高で壮行会に出席した。4月の日本選手権男子100メートルバタフライで51秒00の日本タイ記録をマークした川本は、「メダルを獲得してもう一度ここに帰ってきたい」と後輩たちに表彰台を宣言した。

 日本選手権で出した51秒00は、2019年世界選手権の銅メダルに相当する好タイム。東京五輪100メートルバタフライの注目株として豊川高に戻ってきた川本に自信がみなぎる。

 「リオデジャネイロ五輪では代表を逃したが、東京五輪には内定して、こうして豊川高に帰ってこられた」。後輩から贈られた花束を手に、誇らしげに胸を張った。

 慣れ親しんだ母校で、川本は高3夏の記憶を思い返した。「インターハイの直前、バスケットボールの授業で左足の小指を骨折してしまった」。高校集大成の大一番を控えての大けが。周囲のサポートもあって大会には間に合い、リレーメンバーとして優勝に貢献するなどした。「あのときのチームメートやスタッフの方々の支えは忘れられない」と言う。

 その後の競泳人生も順風満帆ではなかったが、挫折を乗り越えた高校時代の経験も力になった。26歳にして挑む初の五輪へ、「今は全体的なレベルアップを図っている。厳しい練習に耐えて、活躍する姿を見せたい」ときっぱり。豊川高では現役、OBを含め過去4大会連続で五輪選手を輩出している。応援を力に、母校に初のメダルを持ち帰る。

 ○…男子400メートルリレーのメンバーとして五輪に出場する難波は、勤務先が豊川高と同じ愛知県豊川市内。「毎週出勤しているが、高校に来たのは久しぶり。懐かしい気持ちになった」と昔を思い出した。

 女子400メートルメドレーリレーで五輪出場を決めている小西は「幼いころから五輪に出たいと思っていた。夢がかなってひと安心している」。現在は、課題のターンやスタートの練習に力を入れている。