仮面ライダーディケイド VOL.1 [DVD]

【オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典】

“掟破り”とも言える荒業に挑戦した『仮面ライダーディケイド』

第1話「ライダー大戦」

2000年の『仮面ライダークウガ』から始まった、平成仮面ライダーシリーズ。

記念すべき10作目は、今までの平成仮面ライダーの世界を旅をし、過去の仮面ライダー達と共に闘い、しかもディケイド自身がその仮面ライダー達に変身することができるというとんでもない設定。

まさに、ライダー祭り。

平成仮面ライダーは、作品が変わるたび常に新しいことに挑戦し、成功させていましたが、「ディケイド」で掟破りとも言える荒業に挑戦します。

昭和にあって、平成になかった…別作品ライダーの共演

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昭和仮面ライダーシリーズでは、たびたび過去のライダーが客演で登場し、ファンを沸かせました。

一番最初は、もはや伝説にもなってる1号と2号のダブルライダーの共演。それから、『仮面ライダーストロンガー』終盤での7人ライダー全員登場。『仮面ライダーZX』での10人ライダー勢ぞろい。『仮面ライダーブラックRX』での11人ライダー大集合などなど…戦隊シリーズにはない、レアで豪華な演出をしてくれました。

「RX」は別ですが、それもこれも世界観が統一されていたからこそ、できたサプライズだったんです。

しかし、平成仮面ライダーは、「クウガ」と「アギト」が少しだけかすりこそすれ、作品ごとに世界観をガラリと変えてきました。なので、別作品のライダーとは全く共演することなくやってきてからの「ディケイド」祭りが始まったので、ファンは当時ものすごく驚愕し、そして歓喜の声を上げたものです。

なんでもあり!? 毎週がお祭り騒ぎの『仮面ライダーディケイド』

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過去の「仮面ライダー」の世界を巡ると言っても、全く同じ世界に行くことは不可能なので、各ライダーのパラレルワールドに行くんですが、全く別のというわけでもなく、往年のファンをニヤリとさせるシーンや名称がチラチラ出てきたり、当時の演出まで再現してくれたり、世界によっては当時のキャストがそのまま出てきたりと、毎週毎週、興奮冷めやらぬ状態でした。

しかし、平成ライダーの世界を回りきってからどうするのかと思ってましたが、そこから、さらなるサプライズが用意されており、いらぬ心配事を即吹き飛ばしてくれました。

それはなんと、「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」の初共演というサプライズでした。

そこに登場した「スーパー戦隊」は、この連載の一発目でも書かせてもらいました『侍戦隊シンケンジャー』。

「シンケンジャー」が「ディケイド」と共演し、怒涛の興奮をさせてくれました。「仮面ライダー」の枠で見る「シンケンジャー」も最高で、名乗りを「ディケイド」仕様に変えてくれてたりと、サービス満載。

ここまできたら、もうなんでもあり!

もう興奮はピークに達したと思っていたら、まだまだ。僕が「ディケイド」で最も興奮したのは、『仮面ライダーBLACK』と「BLACK RX」の世界です。なんと南光太郎を演じた倉田てつをさん本人が登場し、20年ほどぶりに変身シーンを見せてくれたんです。

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さらにさらに、「ディケイド」の設定だから成し得た「BLACK」と「RX」のダブル変身もやってくれて、どんだけサービスしてくれんねん!と目を潤ませたほどでした。

これを見た人と、見てない人とでは、人生の差がかなりでぃっけいど!

「クウガ」から「キバ」まで、一通り見てから見るもよし! お祭り作品ですが、ストーリーとしてもしっかり面白いので、いきなり「ディケイド」から見るもよし!

ちなみに、「アマゾン」の世界も出て来るんですが、そこで「アマゾン」に変身するのは、ヒモキャラが確立されたアレクこと、アレクサンダーさんです。当時から、かなりかっこいいです。

あと余談なんですが、14話の「電王」編でちょっとだけ、僕も出させてもらってます。

(文:オジンオズボーン・篠宮暁)

※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです

以前の記事はこちらから【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!