左から、中井圭、板谷由夏、斎藤工、秦俊子、教来石小織

2017年7月24日(月)、『斎藤工×板谷由夏 映画工房』放送300回記念クレイアニメ制作応援プロジェクト発表会が都内で開催されました。

登壇したのは、同番組のパーソナリティを務める映画評論家の中井圭さん、斎藤工さん、板谷由夏さん。そして、プロジェクトを主催するNPO法人「World Theater Project」代表理事の教来石小織さん、監督の秦俊子さんの5名。

同プロジェクトは、カンボジアを中心に途上国で移動映画館を開催する活動を行う「World Theater Project」が、世界中の子供たちに観てもらうクレイアニメを製作、それを『映画工房』がサポートするというもの。

『映画工房』のレギュラーメンバー

4万人を超える子供たちへ、日本のアニメ作品などを上映してきた教来石さんは、「途上国に本を届ける活動のようにやりたいけれど、映画には権利の壁があります。その難しさを感じていたところに、斎藤工さんからクレイアニメのお話をいただきました。これをきっかけに、みんなが映画を観るのが当たり前になっていけば」とコメント。

斎藤さん自身も、被災地を中心に国内で活動する移動映画館「cinemabird」を主宰。その活動のなかで、「World Theater Project」の存在を知ったそう。

また、斎藤さんはJICAのプロジェクトでマダガスカルを訪れた際に、そこでの映画上映を試みたものの、権利の壁で断念。その時は現地で一緒に映画制作を行い、上映を行ったとのことで、「子供たちに話を聞くと、将来の夢は先生やお医者さんくらいで、職業を知らない子供達が多い。映画を見ることで、将来の選択肢、未来が広がっていくということに共感した」と話し、途上国の子供達が映画を観ることの意味を語っていました。

そして、国境を越えて上映できる作品を作りたい、という思いから、教来石さんと、以前、声優として参加したクレイアニメ『パカリアン』の秦監督に声をかけたというのが、今回のプロジェクトを始動するきっかけに。

作品に登場するのは、「World Theater Project」の公式マスコットキャラクターたち。斎藤さんが「フィル」と「ムー」と名付け、ストーリー原案も担当しています。作品タイトルは『映画の妖精 フィルとムー』で、3〜5分程度のショートアニメになるんだそう。

黄色のキャラクターが「フィル」、赤いキャラクターが「ムー」

秦監督によると「つい先日シナリオが完成しました。同時進行で、人形製作、セット製作が完成したら動き出します。これから絵コンテを書き始めるところです」とのこと。

さらに「キャラクターがキャッチーでキュートなので、ひとり歩きして作品を育てていってくれるんじゃないかな」と、期待を語った斎藤さん。

制作を見守っている、という中井さんは「引用の文化をもつ映画史を意識していて、それになぞらえているのが面白い。人生の中に映画が入り込んでくることで、子供たちが何かを掴んでくれれば」とエールを送りました。

最後に、板谷さんが「映画を観たことがない人のことを考える、工くんの目線がすごい。そこに参加できるので、声優などいろんなことで協力していきたいです。とてもスペシャルで、広がっていきそうなプロジェクトなので、ワクワクしています」と、締めくくった。

同作品は、版権フリーを目指し、2017年10月31日(火)までの100日間、クラウドファウンディングで資金を調達中。

また、『映画工房』では、制作の現場なども紹介していくそうで、10月に予定されている同番組の公開収録の中で上映が予定されています。

https://worldtheater-pj.net

(写真:結城さやか 取材・文:大谷和美)