今年のアカデミー賞作品賞を受賞した映画『ムーンライト』のバリー・ジェンキンズ監督が、次回作として『イフ・ビール・ストリート・クッド・トーク(原題) / If Beale Street Could Talk』でメガホンを取ることが正式に決定した。Colliderなど複数メディアが報じている。

 同作は、作家ジェームズ・ボールドウィンさんが1972年に手掛けた同名小説を映画化する予定の作品。今年5月に、現在アメリカで注目の制作・配給会社アンナプルナ・ピクチャーズとジェンキンズ監督のプロダクション、パステル・プロダクションが、今後2年間、提携して映画制作する契約を交わしていた。そしてその作品が正式に『イフ・ビール・ストリート・クッド・トーク(原題)』に決まり、ジェームズさんの遺産管理団体の許可を得て、ジェンキンズ監督が脚色もしている。

 そのストーリーは、婚約したばかりのニューヨークのハーレムの女性が、第1子をおなかに抱えながら、夫になるべき男性の無実を証明していくというもの。若いカップルの人生や彼らの家族を通して、愛によってその正義がもたらされていく過程が描かれていく。

 昨年、ドキュメンタリー映画『アイ・アム・ノット・ユア・二グロ(原題) / I Am Not Your Negro』でも、ジェームズ・ボールドウィンさんの人生が描かれ、批評家の間で注目されていたが、新たにジェンキンズ監督がジェームズさんの作品を手掛けることで、ジェームズさんの作品が再評価されそうだ。撮影は今年の10月から開始し、来年の公開を予定している。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)