ロックバンド、リンキン・パークのボーカルであるチェスター・ベニントンさんが現地時間20日、南カルフォルニアの自宅で死亡しているのが発見された。41歳。自殺とみられるとアメリカの各メディアが報じている。

 リンキン・パークは、2000年のアルバム「HYBRID THEORY / ハイブリッド・セオリー」で鮮烈なデビューを果たしたロサンゼルス出身の6人組バンド。続くアルバム「メテオラ」も世界的なヒットを飛ばし、SUMMER SONIC でヘッドライナーを務めるなど日本でも高い知名度を誇る。今年11月にはONE OK ROCKも参加する来日公演も予定されていた。

 メンバーのマイク・シノダは「ショックで心が引き裂かれるようだ。でもそれ(チェスターさんの死)は事実だ。準備ができ次第、公式声明を出す」とツイートしている。

 チェスターさんは歌詞やインタビューで、依存症との闘いや幼少期に性的虐待を受けたことなどを隠すことなく打ち明けてきた。2004年の The Times のインタビューでは「こうしたことは人々が考えるより、ずっとよく起きている。ちゃんと目を開いて見てみれば、この国には2種類の子供たちがいることに気付くはず。(情緒的に)落ち着いた子供たちとボロボロの子供たち。人間には自分で自分の気持ちを上向かせる力がある、ということをみんな十分に教えられてこなかったと思う。そうしたことが少しでもできればそれはポジティブなことだと思うし、僕たちはそれを音楽でやってきた。だからこそ、多くの子供たちが僕たちの音楽に共感してくれるのだと思う」と語っていた。

 チェスターさんが亡くなった7月20日は、約2か月前に自殺した親友で、『007/カジノ・ロワイヤル』の主題歌を担当したことなどでも知られるシンガー・ソングライター、クリス・コーネルさん(52歳没)の誕生日でもあった。チェスターさんはクリスさんの死に際し、「君への思いがあふれ、涙した。悲しみと、君と君の美しい家族ととても特別な瞬間を共有できたことへの感謝の気持ちで今も泣いている」「君の声は喜びであり痛みであり、怒りであり許しであり、愛であり悲嘆であり、それら全てを一つにしたものだった」「僕を君の人生の一部でいさせてくれてありがとう」と親友の死を悼んでいた。(編集部・市川遥)