アメリカの劇作家で俳優のサム・シェパードさんが7月27日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の合併症により、ケンタッキー州にある自宅で死去した。73歳だった。広報担当者が ABC News などに語っている。

 「ご親族はこの大変な時期にどうかプライバシーを尊重してくださるよう求めています」と広報担当者はコメント。葬儀は近親者のみで執り行われる予定だという。また、シェパードさんは、自らが患っていたALSについて何ら臆することなく語っていたという。同氏は「彼は自らを憐れむことなど少しもなく、病気に真っ向から向き合っていました」とシェパードさんの闘病生活についても語った。

 イリノイ州出身のシェパードさんは、1960年代にニューオークで戯曲家としてのキャリアをスタートさせる。その後、1979年には「埋められた子供」でピューリッツァー賞を受賞。「トゥルー・ウエスト」(1980)や「フール・フォア・ラブ」(1983)といった作品でも知られている。

 また、1970年代後半からは映画『天国の日々』 などに出演、俳優としても活躍するようになり、7人の宇宙飛行士の実話を基に描いた『ライトスタッフ』(1983)ではアカデミー賞助演男優賞にノミネートされている。生涯で40以上もの戯曲を執筆し、名作映画『パリ、テキサス』の脚本を手掛けたり、『マグノリアの花たち』『ブラックホーク・ダウン』など話題作への出演も多い。近年では、Netflixドラマ「BLOODLINE ブラッドライン」や、2017年6月に全米公開されたばかりの『ネバー・ヒア(原題) / Never Here』に出演していた。

 私生活では1969年に女優・脚本家のオーラン・ジョーンズと結婚して一児を授かるも、1982年からオスカー女優のジェシカ・ラングと交際をスタートさせ、1984年にオーランと正式離婚。ジェシカと入籍することはなかったものの、2009年までパートナーとして関係を続けた。シェパードさんとジェシカには2人の子供がいる。(編集部・石神恵美子)