「作家主義」「俳優発掘」を理念とし、『恋人たち』『東京ウィンドオーケストラ』などを世に送りだしてきた「松竹ブロードキャスティング」のオリジナル映画プロジェクトとして『鈴木家の嘘(仮)』の製作が決定し、主人公をふくむキャスト約20名がワークショップ形式のオーディションで選出されることが発表された。今作のヒロイン・鈴木富美役もこのオーディションで選ばれるのだが、ヒロインの父として岸部一徳、母として原日出子、兄として加瀬亮、叔母として岸本加世子の出演がすでに決まっている。

 本作のメガホンを取るのは、橋口亮輔監督、石井裕也監督、大森立嗣らの助監督を数多く務めて腕を磨いてきた野尻克己監督。引きこもりの長男の突然の死に直面した鈴木家の混乱と再生を、野尻監督のオリジナル脚本で笑いと涙とともに描きだす。

 そんな作品の主人公と鈴木家にまつわる様々な登場人物を選出するワークショップがこれから行われる。ヒロインの方のワークショップの定員は10名程度とされており、参加条件は「18歳から25歳の女性」であること。演技などの経験は不問だ。ほかキャストのワークショップの定員は約25名×2回。「10代から70代の男女」が参加条件で、こちらも経験は問わない。

 岸部は「初監督、自分の思ったとおりの映画を撮ってください。楽しみにしています」とエールを送っており、原は「夫婦にも親子にも何かしら嘘はあるもの。それが愛情にあふれた優しい嘘なら時に真実よりも美しいと思えます」とコメント。野尻監督は「『家族』とは何か、知りたくてこの脚本を書いた。私は目撃したい。そこに見える本当の家族の風景を」と劇場映画監督デビュー作となる本作について語っている。(編集部・海江田宗)

映画『鈴木家の嘘(仮)』は2018年公開予定