6日、日本でも大ヒットした映画『銀魂』の韓国公開を記念し、福田雄一監督と主演の小栗旬が来韓し、ソウル市内映画館で記者会見を開催。冒頭で福田監督は「小栗くんは空港でファンがいなかったことにヘコんでいます」と韓国入国時のエピソードを暴露していた。

 小栗はそれに対し「僕は韓国で人気があると事前に聞いていたのですが、本当は人気がないことがわかりました」と自虐気味に語っていたが、この日の会見には50社を超えるマスコミが出席。映画『銀魂』や彼らへの感心の高さをうかがわせた。

 小栗は「日本では『新感染 ファイナル・エクスプレス』というタイトルが付いていますが、(『新感染』の韓国題)『プサンヘン』みたいな映画に出たいです」と自身をアピールすると、福田も「僕も韓国で使ってください。でも、アクションが撮れないからダメだなぁ」とふたりとも韓国映画界進出への色気を見せるなど、会見は終始和やかな雰囲気で行われた。

 『銀魂』の魅力の一つはアクション。アクション監督は韓国人のチャン・ジェウクが担当しているが、彼を起用したのは小栗の提案。小栗は「『ルパン三世』は韓国のチームが担当したんですけど、そのときサポートメンバーで参加していたのがチャン。福田監督にチャンのアクション映像を見せたところ気に入ってもらえて、作品に参加してもらえることになりました。撮影現場ではいつも考えに浸っている印象でした」とジェウクのアクションに対するストイックさを語った。

 また韓国の記者から「日本は原作に忠実すぎる。韓国だと漫画原作を映画化するときは違和感がないように実写化する」と指摘される場面も。それについて福田監督は「その心配は当たっている」と言いながらも、「天人もエリザベスも気ぐるみで実写にするとチープ感が出ます。ですが、衣装と髪の質感にはこだわりました。また、空などのCGを実写のように撮るとむしろ違和感となる。登場キャラに合わせてアニメっぽくしました。アララ……と感じるところもあるが、きちんとこだわって撮っているところもあります」と漫画原作を映画化するにあたっての持論を述べていた。

 『銀魂』は中国をはじめ、アジア各国で大ヒットを記録。韓国でもヒットが期待されている。福田監督は「海外でもヒットしていると人づてに聞いてはいましたが、実際に海外に舞台あいさつに来るのは初めてです。原作を知らないファンでも楽しめるシンプルな勧善懲悪なスタイルなので韓国のお客さんにも観てほしい」と語ると、小栗は「漫画の世界を楽しんでほしい。とにかくくだらない映画を一生懸命作ったので観てください」と会見を締めくくっていた。(取材・文:土田真樹)