アメリカでディズニーによる21世紀フォックスの事業買収が合意間近だと報じられたが、ディズニー傘下であるマーベルスタジオの社長ケヴィン・ファイギは、フォックスが持つ「X-MEN」シリーズの映画化権利を手に入れることを願っているという。Deadlineが報じた。

 『アイアンマン』(2008)を皮切りに、マーベルコミックスを次々と映画化し、一つの世界観を共有する「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」として、今やハリウッドを席巻する大人気シリーズへと成長させたマーベルスタジオ。しかし、マーベルはかつて業績不振だった時期に、フォックスに「X-MEN」シリーズ、米ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントに「スパイダーマン」シリーズと、看板作品の映画化権利を譲っていた。ソニーとは共同製作で合意に達し、新スパイダーマンがMCU入りを果たすという、ビッグイベントが実現したばかり。

 そして今回、ディズニーによるフォックスの買収の話が報じられると、ファンの間ではX-MENのMCU入りに期待が高まっていた。Deadlineによると、ファイギは「X-MEN」シリーズの豊富なキャラクターたちを、MCUのヒーローたちと共演させたい考えがあり、その実現のために映画化権利が戻ってくることを望んでいるという。MCUにはフェーズ(段階)という区切りが設けられており、2016年公開の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でスタートした「フェーズ3」は2019年全米公開予定の『アベンジャーズ』第4弾をもって締めくくられることになっている。買収が実現すれば、「フェーズ4」からのX-MEN参戦など大いに考えられる話になってきたと言えるだろう。

 一方で、フォックスは現在、『デッドプール2(仮題)』『X-メン:ザ・ニュー・ミュータンツ(原題)』『X-メン:ダーク・フェニックス(原題) / X-Men: Dark Phoenix』『ガンビット(原題) / Gambit』などの企画を進めているが、買収された場合これらの作品がどうなってしまうのか、懸念する声もある。しかしながら、『X-MEN』シリーズのプロデューサー、ローレン・シュラー・ドナーは、マーベルと一緒に仕事をする可能性について、「ぜひぜひ。私はその案を気に入ると思うわ。でも私がそんなこと言える立場ではないから」と Vanity Fair に語っており、友好的な関係が築かれる可能性はありえそうだ。(編集部・石神恵美子)