昨年の大みそかに放送された日本テレビ系「ガキの使いスペシャル 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」で見せた、 ダウンタウン浜田雅功の顔の黒塗りメイクが物議をかもし、The New York Times までも記事に取り上げる事態となっているようだ。この話題は BBC News や New York Daily News にも取り上げられ、国外にわたって波紋を呼んでいる。

 番組では、アメリカンポリスの衣裳に着替えた松本人志やココリコなどのメンバーが出演する中で、浜田が『ビバリーヒルズ・コップ』でエディー・マーフィーが演じたキャラクターになりきるために顔全体に黒塗りの姿で登場した。この顔の黒塗りに対し、一部の日本在住の外国人や視聴者などから人種差別ではないかという批判の声が上がっていた。なお黒塗りを問題視する意見としては、19世紀ごろのアメリカで広まった白人が黒塗りのメイクをして訛りや動作などを真似て差別的な笑いの対象としていたミンストレル・ショーを彷ふつさせるといった指摘などが飛んでいるよう。同見世物はアメリカでは1960年代の公民権運動により、差別を助長するとされたものの1つとして衰退している。

 この批判に対し The New York Times は、番組の紹介とともに浜田の黒塗りメイクについて、差別的であるという批判的なコメントと、アフリカンアメリカンを差別しようという意図ではないという両方の立場のコメントを紹介。番組を通して、「ショッキングで受け入れがたい」「日本のテレビは影響力を考えるべき」という意見や、「日本には奴隷制度などアフリカンアメリカンの人々の歴史が根付いていない」と意図的な差別をしているわけではないという意見を掲載した。

 これ以前にも日本の映像関係で、人種差別を助長する表現だと問題視されたものとしては、日本人が金髪のかつらをかぶりプラスチックの高い鼻をつけて西洋人になりきった全日空と東芝の広告キャンペーンが批判され、取りやめたということもあった。(編集部・梅山富美子)