女優の樹木希林が22日、都内で行われた映画『モリのいる場所』(5月19日公開)の完成披露試写会に登壇し、最近の体調について言及した。イベントには主演の山崎努、吉村界人、青木崇高、池谷のぶえ、沖田修一監督も登場した。

 2013年に全身がんであることを明かし、2014年にはがん治療を終了したことを報告した樹木。この日、体調を尋ねられると「悪いんですよ。だから、こういうところに連れて来ないでって言ってるの」と“樹木節”がさく裂。とはいえ、「約束は約束ですから。まぁ、生きている限りは来るかな」と今後も女優である以上は公の場に顔を出す意向を表した。しかし、記者から元気そうに見えると言われても「瞬間芸だからね。みんなが帰ったあとにガク〜ッとくる。今は気を張っている感じかな」と説明した。

 また、額にコブをつくり、首にはシップのようなものを貼っていた樹木は、「こないだ、おでこをゴチーンと打った時に首の筋を違えて、ずっと首が曲がらなくてお辞儀ができないの」と報告。「普段でもふんぞり返っているのに、またこれでお辞儀ができない状態」とぼやくと、自分より若い世代の報道陣に向かって「年を取るとはこういうことです」と言い聞かせるように話し、笑いを誘った。

 本作は30年もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の動植物を観察して描き続けた実在の画家・熊谷守一のエピソードをもとに、結婚50年以上の老夫婦や彼らを取り巻く人々の魅力的な生き方を、あたたかな目線で描き出したオリジナルストーリー。

 樹木は、共に劇団・文学座の出身ながら一度も共演経験がなく「憧れの的で、まったく遠い人だった」という山崎との夫婦役に感激しきりで、オファーを受けた時は「やらせていただきたい!」と二つ返事で引き受けたことを告白。その言葉に照れ笑いを浮かべながら、山崎も「守一が独自の生き方ができたのは母ちゃんの力なんだなと、希林さんの演技の説得力で納得できました」と樹木との初タッグに手ごたえを感じている様子だった。(取材:錦怜那)