■タイヤの規格に関わる重要な情報をタイヤのサイドウォールに表示

●表示内容は、タイヤ幅、扁平率、構造、リム径、ロードインデックス、速度レンジなど

タイヤは、バイクの種類や用途、重量、エンジン出力特性などに合わせて最適な仕様が設定されています。タイヤのサイズや扁平率などの仕様に関する情報は、タイヤのサイドウォール部に表示されます。

タイヤに表示されているタイヤのサイズ表示の見方について、解説していきます。

●タイヤサイズの表示

タイヤのサイドウォール部に表示されるタイヤサイズの表示例を以下に示します。基本的にはメトリック(ミリ)表示ですが、インチ表示のものもあります。

120/70   R   17   M/C   58   H

(1)   (2)  (3)  (4)   (5)   (6)   (7)

(1)タイヤ幅、(2)扁平率、(3)タイヤ構造(ラジアルかバイアスか)、(4)リム径(インチ表示)、(5)ロードインデックス(荷重指数)、(6)速度記号を表します。

タイヤ各部の名称
タイヤ各部の名称

以下にそれぞれの表示内容について説明します。

●タイヤの幅と扁平率

・タイヤ幅(断面幅)

タイヤのサイドウォールの模様や文字などを除いた幅

・扁平率

タイヤ幅に対するタイヤ高さの比率(%)

タイヤ扁平率(%) = タイヤの高さ / タイヤ幅 x 100

低扁平化するとリム幅を広げることと同じ効果があるため、タイヤの剛性が上がりコーナリング特性が向上します。反面、タイヤの衝撃吸収性が低下して乗り心地が悪化、また転がり抵抗が大きくなり燃費が悪化します。

●タイヤ構造

ラジアルタイヤはR、バイアスタイヤの場合は – で表示します。ラジアルタイヤは、補強材カーカスが放射状に巻かれており、バイアスタイヤはカーカスを斜めにクロスするように巻かれた構造です。

ラジアルタイヤはトレッド部が変形しにくく、サイドウォールが柔らかいという特性を持っています。

・転がり抵抗が小さく、転がり半径が速度によって変化しにくい。

・剛性の高いベルトの効果によってタイヤを軽量化できる。

・走行安定性と操縦性に優れる。

・トレッドの変形が少ないので発熱しにくく、耐摩耗性、耐高速耐久性に優れている。

バイアスタイヤは、逆向き斜め方向に配されたカーカスが重ね合わされた構造なので全体的にほぼ均一な剛性、柔らかさが維持されます。

・比較的安価

・トレッドの動きはラジアルに比べて柔軟で、緩衝効果が大きく乗り心地が良い。

・衝撃吸収力はあるが、反面動きが大きいので摩耗が大きい。

●ロードインデックス(荷重指標)

タイヤ1本で支えることができる最大負荷能力(最大耐荷重)を示し、ロードインデックスが高いタイヤほど、重い車体を支えることができます。

タイヤは充填する空気圧によって負荷能力が変化し、空気圧を上げるほど負荷能力が上がります。ロードインデックスは、タイヤがバーストしない程度の最大まで空気を充填した場合の最大負荷能力のことです。例えば表示値が45ならロードインデックスは165kg、60なら250kg、80なら450kgという具合です。

純正タイヤの指定空気圧は、ほとんどの場合最大空気圧ではありません。したがって、純正タイヤは最大負荷能力を発揮していません。

●速度記号(スピードレンジ)

既定の条件下でタイヤが走行できる最高速度を示します。

速度記号Sは、180km/h以下、Hは210km/h以下、Vは240km/h以下、VR or Zは240km/h以上を表します。


タイヤのサイドウォールに表示されているタイヤサイズには、重要な情報が刻印されています。一般的なタイヤ幅や扁平率以外の情報も把握して、適正に活用することが安全運転につながります。

(Mr.ソラン)