■どんな場所でも簡単に修理・整備ができること、それがランドクルーザーに課せられた使命

●このディーゼルエンジンは最高裁判所!by清水和夫(汗)

2021年8月、14年ぶりに新型(300系)が発売され、一気に話題をかっさらっているクロカン系王者、トヨタ・ランドクルーザー。

新型ランドクルーザー
富士山の麓の、清水和夫テストコースで新型ランドクルーザー・ディーゼルを試乗しました

TNGAの思想でラダーフレームを骨格とする新開発のGA-Fプラットフォームを採用し、200kgの軽量化に成功。また、車両周辺の路面状況などを4つのカメラで検知してモニターに映すマルチテレインモニターを搭載、車両下の状態や前後輪の位置を確認することができるアンダーフロアビューを採用や、6つの走行モード(AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP/SNOW/ROCK)が用意され、オンロードからオフロードまで路面状況によって走行支援もしてくれるなど、最新技術も惜しみなく搭載されています。

ランドクルーザーのエンジン
F33A-FTV V6ツインターボディーゼルは、309ps/700Nmのパワー&トルクを発揮

3.5L V6ツインターボガソリンエンジン(415ps/650Nm)、3.3L V6ツインターボディーゼルエンジン(309ps/700Nm)と、2種類のエンジンが用意され、また専用のサスペンションセッティングや専用エクステリアなどを備えるGRスポーツもディーゼル、ガソリン車共に設定されています。

清水和夫
ミリタリーファッションで決めた、国際モータージャーナリスト・清水和夫さんによるすべてのインプレッションは動画で!

そんな、日本はもとより世界で愛されている新型ランドクルーザーに、国際モータージャーナリスト・清水和夫さんもぞっこん! トヨタによるオフロード試乗会がコロナ禍で中止になったため、清水専用オフロードコース(!?)、富士山の麓を走って来たそうです。

●ディーゼルエンジンが放つ700Nmの気持ち良さったら、も〜♪

オォ〜! 最近ね、モーター四駆とかがあるんだけど、メカニカル四駆には敵わないよね。700Nmのトルクが1500rpmで発揮されるメカニカル四駆。全然問題ないな。これだったら安心だね!」(清水)。

では早速、動画をチェック!

●壊れない、壊れても簡単に修理、整備ができないといけない

待ちに待ったランクル! 新型は300系というコードナンバーね。

新型ランドクルーザーのフロントビュー
新型ランドクルーザーのフロントビュー。見た目の大きさは走ると感じないといいます
新型ランドクルーザーのリヤビュー
新型ランドクルーザーのリヤビュー

元々ランドクルーザーは、トヨタで言えば商業車チームが開発していたのが、今回の新型からミッドカンパニーにいきました。カムリやRAV4、クラウンもMIRAIもそうですけど、センチュリーもある意味ミッドカンパニー。小さいヤリス系以外の中心的なクルマを作るミッドカンパニーが、このランドクルーザーを担当したそうです。っていうことは、商業車や乗用車の垣根がなくなってきたと思うんです。

とはいえ、プラットフォーム的にはラダーフレームを使っているので、ずっと歴史的に、伝統的に、フレーム構造のボディはそのまま踏襲されています。

新型ランドクルーザーのコクピット
新型ランドクルーザーのコクピット

ランクルみたいなこういうクルマは、世界中のいたるところ、特に途上国とか自然環境の厳しいところ…マイナス何十度のシベリアや砂漠の中とか…そういうところで使われてきているので、もしクルマが故障したら生きて帰ってこられない。なので絶対的に壊れないとか、もし壊れてもハイテク満載の病院みたいなディーラーは途上国にはないですからね、町工場みたいなところでも直せる様なクルマの骨格が必要

ということで、フレーム構造。このハシゴ状のフレームにエンジンとサスペンションがついているので、修理しやすいというのも大きな特徴です。

●アクセルチョイでバビューン! でもちょい過敏かな?

今乗っているランクルは3.3L V6ディーゼル。新開発のディーゼルで、700Nmですよ! アクセルをちょっと踏むだけでバビュン!とトルクがにじみ出てくるような感じ。

アンダーフロアビュー
車両周辺の路面状況などを4つのカメラで検知し、モニターに映すマルチテレインモニター。車両下の状態や前後輪の位置を確認することができるアンダーフロアビュー

トランスミッションは10速トルコンAT、ドライバビリティはいいですね。まぁ制限速度の中で走っているので10速には入っていないけど、エンジン回転数はいつも1500〜2000rpmの間で使えています。

新型ランドクルーザー
高速道路走れば10速まで試せるかな? バネ下の動きもいいねぇ〜!

でも、トルクはあっていいんだけど、ちょっと過敏なところもあるね。もうちょっと低い回転数のところで高いギヤでジト〜っといきたいところが、ちょっと踏むとすぐにポンッとシフトダウンしてしまうので、このへんのドライバビリティはもうちょっとなんとかしたいな。まぁこのへんは将来どうなるんだろ? ソフトウェアのアップデートで対応できるのかな?

乗るとモダンな感じ。でも本質的にはフレーム構造のクルマ。でも旧型より全然乗り心地がイイね。バネ下のタイヤのボヨヨ〜〜〜ン!っていうのがなくなっているし、RAV4のような乗用車ライクな走りもできます。でも、いざとなればクロスカントリー四駆としてRAV4では味わえないような本格的なヘビーデューティ四駆としての使い方ができます。

●電動化のデの字もない(12Vだけ)けど、ADASはあり!

新型ランドクルーザーのシフト部
新型ランドクルーザーのシフト部。走行モードセレクターもここに
走行モード
走行モードはメーターに表示。エコ? なにをもってエコなんだろうね

いろんな走行モードがセレクトできます。ノーマルとスポーツS、スポーツS+、カスタム、コンフォート…コレが一番エンジンも穏やかで乗り心地もいいバージョン、かな? あとエコというのもあります。でもちょっと、こーいうところの考え方がまだ旧態依然としていて、なにをもってエコなのか!?ってハナシですよね…。

スイッチ系ですけど、ADAS(Advanced Driver Assistance Systems/先進運転支援システム)が備わっていますから、ACC(Adaptive Cruise Control/車間距離制御装置)も使えますね。

清水和夫
油圧パワーステアリングに電動式の操舵アクチュエーターの組み合わせはトヨタ初! でも、まだ煮詰めは必要かな?

このクルマはトヨタ初という、油圧パワーステアリングに電動式の操舵アクチュエーターを組み合わせています。今、パワステをアシストしています。お〜…? ドライバーとちょっと意思が合わないところがあって、ステアリングを切ると最初、わずかに反力が出て抵抗があるんだけど、その先スッと軽くなる。ウ〜ン、人間と協調するところがイマイチかな?って感じ。油圧パワステなので難しいところがあるんだろうね。

●ランクル・ディーゼルは清水和夫の次期愛車候補No.1!?

自分のクルマもポスト・レンジローバースポーツを探している最中で、そのノミネートのうちの1台が、このランクルのディーゼル。ウ〜ン、買うならGRディーゼルかな?

新型ランドクルーザー
どんなところにも入って行ける新型ランドクルーザー。GRスポーツ・ディーゼル欲しいな♪

レンジローバースポーツのディーゼルだと、1000万円超えちゃうんだよね。ディフェンダーはデカいっていうか、トレッドが広い。RAV4プラグインもいいかな?とは思ったけど…。やっぱりランクル・ディーゼル、いいな!

新型ランドクルーザー
世界中で活躍するランドクルーザー。その人気度から盗難にも要注意!

2.6tの重量はあまり感じない。ステアリングも軽めなので非常に軽快感のあるハンドリング。これだけ気持ち良く走れたらヨシとしようかな。

とにかく、ボディとサスペンションは気に入ったね。エンジンはもう最高裁判所!(※渾身のオヤジギャグ、決まった!?笑)


新型ランドクルーザー・ディーゼルがここまで清水さんのお気に入りになるとは! すべてのインプレッションは動画へGO!

(試乗インプレッション:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)

新型ランドクルーザーの主なスペック
新型ランドクルーザーの主なスペック

【SPECIFICATIONS】
車名:トヨタ ランドクルーザー ZX 3.3L ディーゼル
ボディサイズ:全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mm
ホイールベース:2850mm
トレッド:F1665mm/R1665mm
車両重量:2550kg
エンジン:F33A-FTV V6ツインターボディーゼル
エンジン排気量:3345cc
ボア×ストローク:86.0mm×96.0mm
最高出力:227kW(309ps)/4000rpm
最大トルク:700Nm(71.4kgm)/1600-2600rpm
トランスミッション:電気制御10速オートマチック
駆動方式:4輪駆動(フルタイム4WD)
乗車定員:5名
サスペンション F/R:ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング/トレーリングリンク車軸式コイルスプリング
ブレーキ F/R共:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ F/R共:265/55R20
燃料消費率 WLTCモード:9.7km/L
車両本体価格(税込):7,600,000円