■2L直4ディーゼルターボのマイルドハイブリッドシステムは洗練された走りが特徴

現在、人気のボディタイプとなっているのが、SUVです。

ボディサイズもコンパクトサイズから3列シートを配したフルサイズまでありますし、スタイリングも直線基調のタフさを主張したデザインをはじめ、クーペのようなスタイリッシュなデザインと、多様化するユーザーのニーズに応えられるように様々なモデルを用意しています。

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Q5スポーツバックのフロントスタイル。
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Q5スポーツバックのリアスタイル。

アウディのSUV、Qシリーズも立体駐車場に対応した利便性の高いパッケージングが特徴のコンパクトサイズのQ2から、フラッグシップモデルのQ8まで6モデル販売されています。

そして2021年7月にアウディQ5スポーツバック/SQ5スポーツバックが新たに追加されました。

Q5スポーツバックはミドルサイズSUVとして人気の高いQ5に追加された、クーペスタイルと高い実用性を兼ね備えたモデルです。A5やA7スポーツバックで定評のある流麗なルーフラインをSUVに展開したモデルで、BEVのe-tronスポーツバック、Q3スポーツバックに続くアウディSUVとしては3番目のクーペタイプSUVとなります。

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今回、このQ5スポーツバックに試乗することができました。

Q5スポーツバックの車両本体価格は、40TDI クワトロアドバンスの729万円〜SQ5スポーツバックの967万円となっており、今回試乗したのは車両本体価格837万円の1stエディションです。

●スポーツバックらしいスタイリッシュかつスポーティなボディ

Q5スポーツバックの外観デザインは、シングルフレームグリルやルーフライン、前後バンパーを専用デザインとすることで、1stエディションとSラインはルーフレールが省かれ、スポーツバックならではのスタイリッシュさとスポーティさを強調しています。

1stエディションとSラインのシングルフレームは、スポーツバック専用のアルミニウムルックインサート付ハニカムメッシュグリルを採用。さらに、マトリクスLEDヘッドライを標準装備しています。

リアには後続車へのアラート機能をもつマトリクスOLEDリアライトを標準装備。これは、停車中に後続車が2m以内に近づくと超音波センサーが探知し、リアOLEDライトをすべて点灯させて、後続車のドライバーに注意を促します。

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Q5スポーツバックのボディサイズは、全長4685mm×全幅1900mm×全高1665mm。Q5と比較して全長+15mm、全高-5mで、クーペスタイリングを採用しているにも関わらず、リアシートの居住空間は変わらない広さとなっています。

ラゲッジスペースの容量も5人乗車時で510L、リアシートを畳んだ状態で1480Lを確保。Q5の520L、1510Lとほとんど変わりません。

インテリアでは、10.1インチのタッチパネル式ディスプレイを採用した最新のインフォテイメントシステムMIB3を採用。シンプルでクリーンなデザインを実現しています。またネットワーク接続はこれまでのSIMカードではなく、eSIMを採用しています。

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Q5スポーツバック1stエディションに搭載しているエンジンは、最高出力204ps・最大トルク400Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボ。さらにベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と12Vリチウムイオンバッテリーを採用したマイルドハイブリッドシステム(MHEV)搭載。

トランスミッションは7速Sトロニックで、駆動方式は効率を高めたクラッチ付クワトロ四輪駆動システム。システムが4WDでの走行を不要と判断すると、AWDクラッチのよってプロペラシャフトとリアドライブシャフトを、リアデファレンシャル内のデカップリングクラッチにより、それぞれ切り離すことで前輪のみの2WD駆動となります。

またBASにより、コースティング(惰力走行)時にはエンジンを完全停止することで、燃費性能はWLTCモードで、14.5km/Lを実現しています。

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マイルドハイブリッド化により、静粛性が向上。

試乗したQ5スポーツバック1stエディションは、Sラインプラスパッケージをはじめ。マトリクスOLEDリアコンビネーションライト/ダイナミックインディケーター、20インチアルミホイール。ファインナッパレザー製のスポーツシート、ダンピングコントロールサスペンションなどが標準装備の豪華仕様です。

Q5スポーツバックに乗ると、高いアイポイントにSUVらしさを感じますが、ダンピングコントロールサスによるフラットな乗り味は高級車そのものです。最大トルク400Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボを核としたマイルドハイブリッドシステムは、従来のパワフルさに加えて、静粛性が向上するなど質感の高さが特徴です。

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5人乗車時で510Lのラゲッジ容量を確保。
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リアシートを倒すと最大で、1480Lまで拡大する。

流麗なクーペスタイルを採用しているものの、ヘッドクリアランスは十分確保されており、ラゲッジ容量を含めて、Q5から実用性でも全くスポイルされていません。

ガソリンエンジンモデルでは、Q3スポーツバックに続くQ5スポーツバックですが、経済性に優れた2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載しており、日本市場では注目を集めそうです。

今回試乗した1stエディションは、ボディカラーがウルトラブルーメタリックが130台、グレイシアホワイトメタリックが100台の合計230台の限定車。標準モデルでは選べない装備が標準装備となっているので、オススメのモデルです。

(文・写真:萩原 文博)