■日本で設計された世界市場向けモデル

日産自動車が、同社の事業構造計画“NISSAN NEXT”で市場投入を予告した12車種のうちの1台で、世界各国への導入を予定しているコンパクトSUV「マグナイト(Magnite)」。

日本導入が待たれるコンパクトSUV 日産「マグナイト」

2020年12月に南アジア市場へ導入以降、好調な販売が続いているようで、現在はフル生産状態となっているようです。

その車名は「マグネティック(魅力のある)」と「イグナイト(感情を喚起する)」を掛け合わせた造語で、日本で設計、栃木試験場で走行評価を実施。

コンパクトながらもボリューム感のある若々しいエクステリアデザインが特徴となっており、日本市場への導入を期待する声が高まっています。

スタイリッシュな日産「マグナイト」のサイドビュー

車両サイズは全長3,994mm、全幅1,758mm、全高1,572mmでホイールベースが2,500mmと、同社のキックスよりもひと回り小型で、トヨタ自動車のコンパクトSUV「ライズ」に近いサイズ感となっており、最低地上高が205mmと高く、オフロードでも安心して走行できる設計になっています。

スリムなLEDヘッドランプを装備

シャープな目つきのLEDヘッドランプやL字型DRLに加え、大型ヘキサゴングリル、スクエアなホイールアーチなどが目を惹くスタイリッシュなSUVで、プラットフォームにはルノーとの共同開発による「CMF-A」を採用。

日産「マグナイト」のインテリア

インテリアはドライバー席と助手席間の空間が広くとられており、ゆったりとした室内空間を実現。また、後席はひとクラス上のクルマに匹敵する足元空間を確保。クルーズコントロールも装備。

後席足元に余裕を持たせた日産「マグナイト」のインテリア

5人乗りのFFで、標準時で336Lのラゲッジスペースを確保しており、後席は60:40の分割可倒式。サポート性を高めたフロントシートは、荒れた路面でも安定した姿勢が保てるように配慮されています。

日産「マグナイト」のインテリア

ダッシュボードのセンターには、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応した8インチのタッチスクリーン式インフォテイメントシステムを搭載。アラウンドビューモニターなどの表示を可能にしており、メーターパネルには、7インチのTFT液晶ディスプレイを採用。

●搭載エンジンにGT-Rの技術を採用

日産「マグナイト」に搭載される1.0L直3ターボエンジン

パワーユニットはスムーズな加速と低燃費を実現するGT-Rのミラーボアシリンダーコーティング技術を導入した新型の1.0L直3エンジンを搭載。車両重量は1,039kgと軽量。

海外向けにはNA仕様(5MT)を含む3タイプが設定されていますが、日本市場向けにはターボ仕様(100ps/16.3kgm)とe-POWERの2種類の導入が予想され、新制御ロジックを採用したCVTとの組合せにより、街乗りや高速走行時にスムーズな走りを実現します。

抑揚が豊かな日産「マグナイト」のボディサイド

安全装備では運転支援技術プロパイロットを全車標準装備。インテリジェントエマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、アダプティブハイビームアシスト、後退時車両検知警報などを装備。

機能面では坂道発進を容易にするヒルスタートアシストや、電動パーキングブレーキ&ホールドを装備しています。

日産「マグナイト」のリヤビュー

南アジア市場での車両価格は150万円台からとなっており、日本仕様についてもライズHVとの競合上、230万円台(e-POWER)までの設定になりそう。

以上のように、国内導入が待たれる「マグナイト」ですが、昨年6月にはタイ生産のキックスの導入が実現しているだけに、その可能性は高く、年内から2022年にかけて具体的な動きが出ることが予想されます。

(Avanti Yasunori)