■2代目「C-HR」はBEVの「bZ Compact SUV」がベース

次期トヨタ「C-HR」のエクステリア(筆者予想)

2016年12月に発売後、数年に渡って企画台数である6,000台/月前後の販売を維持したスタイリッシュなコンパクトSUV、トヨタ「C-HR」。

しかし、デザイン重視で後方視界や後席居住性を割り切ったことや、トヨタ内でのコンパクトSUV台頭(ヤリスクロス/カローラクロス)などから、やがて販売が足踏みするようになりました。

現行トヨタC-HRのエクステリア

登場から約6年が経過した現在ではモデル末期ということもあり、800〜900台/月前後の厳しい販売状況が続いています。

そのため、一代限りで消滅する可能性が噂された同車ですが、実際には次期モデルの開発が着々と進んでいるようです。

トヨタ自動車は米国で2022年11月18日〜27日に渡って開催されたロサンゼルスオートショーに「bZ Compact SUV」(BEV:電気自動車)を出展。

次期トヨタ「C-HR」のリヤビュー(筆者予想)

2021年12月の“バッテリーEV戦略に関する説明会”で公開されたコンセプトモデルをより具現化したモデルで、これが次期「C-HR」のベースになるとみて良さそうです。

ホイールを四隅に配置することでアグレッシブな外観を目指したそうで、オーバーハングを縮小。キャビンを絞り込むことにより、空力性能向上と先進的なエクステリアを両立させています。

●デザイン優先のコンセプトを維持。後席居住性を改善

現行トヨタC-HRのパワートレーン

次期型では、プラットフォームを熟成が進む最新のTNGA「GA-C」に刷新。車体剛性や質感の向上が図られ、走行性能や燃費性能についても進化する模様。

初代モデルの斬新さを継承しつつ後席居住性の改善を図る模様で、フロントマスクは新型プリウス似の顔つきとなり、車高が低い同車に対するSUV版的な位置付けになりそうです。

次期トヨタ「C-HR」のサイドビュー(筆者予想)

車両サイズは全長4,500(+110)×全幅1,800(+5)×全高1,570mm(+20)と、やや大型化され、車両価格は300万円台となる予想。

また、今回公開された「bZ Compact SUV」では、ボディのレリーフやエッジが鋭利に尖っていますが、商品化の過程で成形性や質感の観点から、もう少し丸味を帯びたものになると予想されます(予想図参照)。

パワートレーンについては、新型プリウスと同じ改良版の1.8L HEV(ハイブリッド)が採用される見込みで、現行の1.2Lターボ仕様は燃費や排ガス規制クリアの観点から廃止される模様。代替として1.8L、もしくは2.0LのNAエンジン搭載の可能性が囁かれています。

なお、HEVモデルには従来の2WD仕様に加え、後輪をモーターで駆動するE-Fourが用意されるようです。

●2023年5月に次期「C-HR」デビュー?

新型プリウスのインテリア(プロトタイプ)

一方、インテリアには植物由来のリサイクル素材を使用したシートなど、環境に配慮したデザインが盛り込まれています。車内に搭載されたパーソナルエージェントが、音声と照明でクルマとドライバーや同乗者を繋ぎ、より快適で充実した車内体験を提供(画像はイメージ)。

新型「C-HR」は来年2023年5月のデビューが予想されており、現行モデルに追加された“GR SPORT”や、BEV仕様の登場も見込まれるだけに、今後の動向が注目されます。

(Avanti Yasunori)