■日本では、JAF(日本自動車連盟)が国内のモータースポーツすべてを運営管理

●F1とWRC、WEC、WorldRX、フォーミュラEは、もっとも権威ある国際格式レース

世界中でさまざまなカテゴリーのモータースポーツが開催されています。代表的なモータースポーツは、世界最高峰の自動車レースF1やル・マン24時間レース、世界ラリー選手権WRCなどで、多くのモーターファンを熱狂させています。

モータースポーツ全般について、解説していきます。

●モータースポーツの組織

1887年にパリで世界最初のレースが行われてから、モータリゼーションの進展とともにモータースポーツも欧州を中心に人気が高まり、その後世界中に広がりました。

以降さまざまなカテゴリーやジャンルのモータースポーツのレースが企画され、今やF1やWRC、ル・マン24時間レースなどが、世界中で大きな人気を博しています。

1947年設立のFIA(国際自動車連盟)を頂点として、その傘下のASN(各国の管理団体)が、140以上の加盟国のモータースポーツ活動を統括しています。日本のASNはJAF(日本自動車連盟)が務めており、国内のモータースポーツすべてを運営管理しています。

モータースポーツの組織
モータースポーツの組織

●FIA管轄の国際レース

FIA公認のレースには国際格式、国内格式などの格式があります。国際格式の中で最も格の高いのが、次の代表的なレースです。

・フォーミュラ1世界選手権(F1)
最新技術を駆使した世界最高峰の自動車レース、1000PSに近い最高出力で最高車速は300km/hを超えます。

・世界ラリー選手権(WRC)
市販車をベースとした車両で世界各地のダートコースを主にした公道を走行し、設定された競争区間(SS)の合計タイムを競うレースです。

・世界耐久選手権(WEC)
ル・マンを頂点とする耐久レースで、2018年にトヨタが初優勝しました。

・世界ラリークロス選手権(WorldRX)
日本での知名度は低いが、F1のようなサーキットレースとラリーを融合させたレースです。

・フォーミュラE(EE)
電動化技術が普及する中、電気自動車によるレースの頂点に位置するのがフォーミュラEです。

●国内のモータースポーツ活動

JAFと言えば、故障したときに対応してくれるロードサービスを思い浮かべますが、FIAの管轄団体として日本のモータースポーツ全般について、運営管理しています。

代表的な国内のレースをカテゴリーごとに分けると、次のようになります。

・フォーミュラカーレース
世界選手権F1を頂点とするオープンホイールのレース専用車の国内レースです。スーパーフォーミュラや全日本F3、フォーミュラチャレンジ・ジャパン、F4、FJ1600、スーパーFJなどがあります。

・ツーリングカーレース
市販車をベースとしてレーシングカーに仕立てた車両のレースです。スーパーGTやスーパー耐久などがあります。

・その他
全日本ラリー選手権などの各種ラリーレース、全日本ジムカーナ選手権を頂点とする各種ジムカーナレース、全日本プロドリフト選手権を頂点とするドリフトレースがあります。

●日本メーカーと日本人ドライバーの活躍

世界中のレースで、トヨタやホンダなど日本メーカーと多くの日本人ドライバーが活躍しています。

最近のビッグトピックスは、次の通りです。

・1991(H3)年:ル・マン24時間レースで、マツダがロータリーエンジン搭載「787B」で日本車初優勝

・2017(H29)年:インディ500マイルレースで、佐藤琢磨選手が優勝

・2018(h30)年〜2019(R1):ル・マン24時間レースで、トヨタが2連覇(ドライバーは、中島一貴)


メーカーが環境対応技術や自動運転技術に多くのリソースを割く中、モータースポーツの存在意義が薄らぎ、多くの日本メーカーが撤退するという現実があります。

一方で、トヨタのCMの中で「モータースポーツに挑む理由は、もっといいクルマをつくるためです」という社長の発言は、モータースポーツを愛する人には心強い発言ではないでしょうか。

本章では、さまざまなモータースポーツについて詳細に紹介します。

(Mr.ソラン)