新型ランドローバー・ディスカバリーが5月8日から受注を開始しました。写真を見る限り「丸くなった」ように見えますが、実車を見ると角は取れながらも「意外に四角い」という印象を受けます。

内・外装ともに先代までに残っていた泥臭さやタフさは消え去っていますが、ディスカバリーらしさも踏襲されています。

遠くまで見通せるコマンドポジションは健在で、ボディ四隅を把握しやすく、オフロードや林道で障害物となる岩や木々を避けながら走るといった悪路走行時の機動性はしっかりと確保されていそうです。

試乗コースは、郊外路やワインディングを中心としたオンロード、そして広々したスキー場のゲレンデで、狭い悪路を走らせる機会はありませんでしたが、おそらく狭い場所でも持ち前の取り回しの良さで、見た目よりも運転しやすいはず。

オンロードでは、先代のディスカバリー4よりもしなやかさが増し、背と着座位置が高めに感じる以外は、最新の都市型SUVと遜色ないか、それ以上のしなやかな乗り味を享受できます。エアサスペンションの快適性に加えて、ストローク感があり、コーナーではそれなりにロールを許しますが、コントロールしやすい美点も印象的。

オフロードでは、「テレインレスポンス2」をオートに入れておけば、ゲレンデ程度の凹凸は難なくクリアしていきます。

ボディの85%にアルミニウムを採用した軽量モノコック構造を採用し、先代から360kgも軽量化されているそうですが、乗り心地の面などに、軽くなった欠点はほとんど顔を出しません。

軽快なフットワーク、そしてスムーズな出だしや、いざという時に力強い加速を披露してくれるのは、3.0LのV6ガソリンスーパーチャージャー(340ps/450Nm)も、新たに設定された3.0LのV6ディーゼルターボ(258ps/600Nm)も同様。とくに、V6ディーゼルターボの圧倒的といえる静粛性の高さ、そして中低速域のトルク感はインパクト大。

痛快といえるスーパーチャージャーの独特なサウンドも捨てがたい魅力ではあるものの、給油の回数が減る(航続距離)も考慮し、価格差も20万円と比較的小さいことを考えると「買い」なのはディーゼルターボでしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)