キャンピングカーショーや専門誌などで以前から話題に上っていたのが「横向きシートの禁止」。法改正により、ハイエースをはじめとしたバンコンからキャブコンまでお馴染みの横向きシートがNGになりました。

この法改正で、2017年7月26日以降に製作される新車(26日以前に製作されたクルマ、すでに登録されている既存のクルマはOK)では、横向きシートが禁止になります。

対象となるナンバーは、5と3ナンバーで、4ナンバーに関しては既に2016年7月21日以降の制作分からNGになっています。

横向きシートは、ハイエースなど10人乗り以上の大型バンコンなどで定番化された仕様でしたが、2点式シートベルトで身体をしっかりと拘束するのは難しい印象。車中泊時にベッドになる横向きシートに座ったことがある方ならお分かりのように、万一の事故に果たして車外放出を防げるのか? という疑問を抱いた方もいるでしょう。

10人乗り以上だと安全基準が異なり、ワゴン車の場合10人以上と9人以下ではブレーキ強度などの強度基準が異なり、9人以下だと手間がかかるという事情もありました。

2017年7月26日以降は、8ナンバー登録車と車両総重量10tを超えるバスなどをのぞき、横向きシートが禁止になります。

7月1日、2日に東京ビッグサイトで開催された「東京キャンピングカーショー2017」で、いくつかのビルダーに話を伺ったところ、知らない人(ユーザー)も多く、毎回説明しているという回答や、横向きシートが可であった7月26日以前の駆け込み需要もあったそうです。

そのため各ビルダーは、8ナンバー化を図るか、前向きシートを工夫して作り直すなど以前から7月26日という「Xデー」に備えてきたわけです。

近年は、8ナンバー以外の5、3ナンバーのライト系キャンパーが人気を集めていましたが、今回の法改正により、8ナンバーの人気が高まるかもしれません。

ただ、キャンピングカーショーの会場を見ていると、ミニバン派生型の5、3ナンバー系の新車も多く、これから先1年くらいは動向に注目です。※横向きシートの写真は8ナンバー登録車です。

(文/写真 塚田勝弘)