これまで米テスラや独ダイムラー、BMW、ボルボ、日産などが「レベル2」とされる自動運転技術を実用化してきました。

そうしたなか、トヨタ自動車(以下トヨタ)は2020年を目処に、高速道路のETCからETCまでの間で「合流」「分岐」「追い越し」などを自動で行なう「レベル3」の自動運転技術「ハイウエイ・チームメイト」の導入を予定しています。

レクサス「LS」やFCVの次期「MIRAI」が導入対象モデルとみられ、さらに2020年代前半には交差点などが存在する一般道にも対応する「レベル4」の自動運転技術「アーバン・チームメイト」の商品化を予定している模様。

「レベル4」は5段階で定義する自動運転技術の4段階目で、速度など一定条件下でシステムが制御を担うことになります。

日経新聞によると、トヨタは一部の取引先に2023年度を目処に「レベル4」の技術を確立する方針を伝えているそうですが、「安全性の確立が最優先で、実用化は慎重にすべき」との立場をとっており、導入時期については世界の法規やインフラ整備の状況を見ながら判断するようです。

ホンダは2020年を目処に、高速道路上での自動運転技術を搭載した市販車投入を予定しており、昨年12月にはグーグルの自動運転開発部門が独立した「ウェイモ」との共同研究をスタートさせるなど、2025年を目標に「レベル4」の自動運転技術確立を目指しているようです。

またスバルは「EyeSight」の機能をさらに発展させる事で2020年までに高速道路上での車線変更を含めた自動運転実現を目指しています。

日産は2018年に高速道路での自動運転を、さらに2020年には市街地を含めた「レベル3」の実用化を目指しており、自動運転技術で他社を一歩リードする考えのようです。

一方、今年7月11日には独アウディが世界初となる「レベル3」の自動運転車「A8」を発表。欧米の自動車メーカーは2020年前後に「レベル4」搭載車の市場投入を表明しています。

「レベル4」の自動運転車は2025年に世界で26万台規模に達し、2035年には1,000万台を超えるとの予測も有るようで、こうした情勢から、2020年以降はクルマに安心して運転を任せるための技術競争が世界的に一層ヒートアップすることになりそうです。

(Avanti Yasunori)