等身大インプレ第8弾は、初の外車「DS3」です。

「DS」といえば、かつて前衛的デザインと言われたシトロエンDSを思い浮かべますが、現代ではシトロエンが新設したプレミアムブランドとして甦りました。これまでフランス車で長時間ドライブする機会があまりなかったのですが、今回エントリーモデルのDS3に試乗する機会に恵まれたので、レポートしたいと思います。

試乗車は、キャンパストップのカブリオレを備えた「DS3  CABRIO」。VWのように丸々幌ごとリアに折り畳むのではなく、キャンバストップがサイドボディのルーフラインに沿って後ろまで収納するタイプ。屋根を閉じていると、普通のハッチバックと見分けが付かないデザインが特徴となっています。

DS3  CABRIOは、イエローが映える3ドア。シトロエンは「シェブロングリル」が有名ですが、DSブランドでは「DSウィング」でイメージを統一しています。トランクは、カブリオレのため蓋式。エンジンは本場欧州1.2L 直3のダウンサイジングターボで、ミッションはDCTではなく6ATが組み合わされています。

運転席に座ると、当たりが柔らかく体をしっかり支えてくれるシートが迎えてくれます。筆者は腰痛持ちなのですが、表面は柔らかく中身にコシのあるクッションと体をホールドする骨格が組み合わさったフランス車のシートが、心地良くかつ頼もしく感じられました。

内装は機能的でオーソドックスなレイアウトですが、ピアノブラックで覆われたインパネやドアトリムとシルバー加飾の凝った立体造形に、センスアップされた雰囲気を感じることができます。

エンジンが1.2Lターボと聞くと、真っ先に初代ホンダシティターボを思い浮かべる昭和世代としては、何やら6速もあるATが贅沢に思えます。一方「ダウンサイジングターボ+DCT」を推進するVWを思い起こせば、DCTとATとの違いが興味深いところです。

街中をドライブすると、1.2Lのダウンサイジングターボは、2000回転程度の低回転をキープしながら力強く流れをリード。特にDモードでは、6ATが自動的にきめ細かく変速してくれるので、トルクフルで滑らかな走りを実現しています。またDCTは、渋滞等で発進停車を繰り返す微速走行が苦手と言われていますが、DS3では6ATのクリープが効いて、渋滞やコンビニでの後方駐車時でも何ら気を使うことなく運転することができました。

それからカブリオレによるボディの剛性不足を懸念していたのですが、良い意味で裏切られました。ボディ剛性も足回りも性能に余裕を持たせており、国道に乗り出すとコンパクトカーながらボディの芯が太く、まるで格上のクルマをドライブしている印象でした。

次は、オープン走行のインプレに続きます。

(星崎 俊浩)