等身大インプレの第9弾は、先代スイフトの「スイスポ(スイフトスポーツ)」をセレクトしました。国産コンパクトハッチの「NAエンジン+MT」の組合せがどんどん減る中、間もなく登場する新型スイフトスポーツもターボエンジン搭載予定と聞くと、是非今のうちに試しておきたいと考えたからです。

いつものレンタカー店に予約を入れて行くと、イメージカラーの「チャンピオンイエロー4」をまとったスイフトスポーツが出番を待っていました。いやいや、派手ですネ〜。スタイルは塊感のある欧州テイストの面構成で、大きく見開いたヘッドライトが存在感を訴求。コンパクトなボディながら、大振りな205/45/17のタイヤを履きこなしています。

運転席に乗り込んでエンジンをかけると、イエロー画面の純正ナビがお出迎え。前のオーナーはMSE (モンスタースポーツヨーロッパ)のファンだったようで、6MTのシフトノブは丸くて白い専用タイプ。またスピードメーターは時速120kmが指針の垂直位置にあり、時速30km刻みで時速240kmまで表示されています。

スポーティで大柄なシートに収まり、レンタカー店を出発。今回は、街中と首都高を中心に走ってきました。

スイフトスポーツのパワーユニットは、FFで直4 NA1.6L のいわゆる「テンロク」に6MT を組み合わせた仕様。1980年代に一世を風靡した「テンロク+MT」のコンパクトカーは、もはや絶滅危惧種になっており、スイフトスポーツは貴重な存在になってしまいました。

レンタカーの走行距離は約56600kmで、程度も上々。コンディションの良い路面では、太い偏平タイヤとは思えないほどスムーズに走ります。エンジンは低回転でも粘り強く、街中での常用域は1500回転以上で、2000回転超えでリズミカルにシフトアップしていくと、キビキビと走ることができます。

エンジン特性は、特段レスポンスにキレがあるとかパワー溢れるという訳ではありませんが、全回転域でキッチリとパワーとトルクを発揮する堅実でタフな印象。郊外でアクセルを踏み込むとNAらしくエンジン回転と同調して力強く加速していきますし、ワインディングではブレーキとシフト操作に合わせて、軽快なハンドリングを楽しむことができました。

テンロクと6MTを搭載したスイフトスポーツは、一般道をドライブするだけでも楽しく、クルマとの一体感を満喫できることを実感した次第です。

次は、首都高ドライブ編に続きます。

(星崎 俊浩)