三菱自動車のエクリプス クロスは、登録車としてはアウトランダーPHEV以来、約5年ぶりのブランニューモデルで、プラットフォームはそのアウトランダーと共有です。

プラットフォームは同じであってもボディ剛性の強化、サスペンションの専用チューニングが図られていて、三菱の渾身作といえる走りが味わえます。

まず驚くのはボディのしっかり感で、ステアリングを切った際の動きもスムーズで素直。SUVというと、重心高や着座位置の高さから山道などでは不安を抱く人もいるかもしれませんが、エクリプス クロスはS-AWCの巧みな制御もあって、こうした点は杞憂といえます。

乗り心地は少し硬めという印象ですが、足自体はよく動いているのが伝わってきます。かなり荒れた路面だとボディが揺さぶられるシーンがあるものの、剛性感の高さにより揺れが素早く収束しますから、あまり不快でないのも美点。

パワステの設定はやや軽めで山岳路や街中では軽快感につながる一方で、高速道路では直進安定性に少し課題があると感じさせます。もう少しビシッと走ってくれると、ロングドライブがより楽になるはず。じつは、「真っ直ぐ走らせる」というのは、クルマにとって意外と難しいそうなのですが。

 

1.5Lターボは、中低速域から十分なトルク感があり、高速道路への合流時などアクセルを深く踏み込むシーンでもCVTのいわゆるラバーバンドフィールはあまり感じさせないのも美点といえそうです。

(文/写真 塚田勝弘)