■アルピーヌ・ファンの集いの場に新型A110やル・マンが登場

2018年6月から日本に導入が開始された、新生アルピーヌA110。すでに300台以上の新型A110が日本のオーナーのもとに届けられているそうです。
6月15日には、アルピーヌをテーマとした「モーニングクルーズ」が実施されました。会場となったのは、代官山T-SITE(東京都渋谷区)です。


梅雨時ということもあり、当日は生憎の空模様だったのですが、早朝7時の開場時間になったとたん、新型A110をはじめとするアルピーヌが代官山T-SITEのパーキングスペースに続々とやってきました。

その中の1台で、お子さんと来場されていた金子利久さんにお話を聞いてみました。

金子さんは、プジョー205や405を乗り継ぎ、現在は新型A110のほかシトロエンC5も所有されているなど、ずっとフランス車を乗り継がれています。A110に関しては、お友達が昔からオリジナルに乗っておられて、30年以上前から憧れの車だったそうです。そのA110が復活するということで、ダメもとで初回限定車(50台)の「プルミエール・エディション」の抽選に申し込んだところ見事に当選されたので、「これはもう買うしかない!」と購入を決断されたのだとか。
まだ2000kmしか走れておらず、慣らしも終わってないのですが、この新型A110で息子さんと一緒に温泉にでも行けたらな、とのことでした。


こちらは、1973年のモンテカルロ・ラリーで優勝したマシンをステッカーで再現。歴史のあるA110ならではの楽しみ方です。


A110だけがアルピーヌではありません。ブリスターフェンダーが特徴的なV6ターボ搭載マシンの「ル・マン」も登場です。

●外も中も黒にこだわった30台の限定車「ノワール」を展示


会場には6月6日に発表され、16日で販売受付を終了してしまった30台の限定車「アルピーヌA110ノワール」も展示されていました。ボディカラーは専用の「ノワール プロフォン M」で、しっとりと雨露に濡れた漆黒の車体が来場者の注目を集めていました。


内装の専用アイテムは、サベルト製のスポーツシート。カタログモデルの「リネージュ」と同様の形状ですが、「リネージュ」ではブラウンレザーなのに対して、「ノワール」は専用のブラックレザーとなっているのが特徴です。

●アルピーヌ・ジャポンCOOが断言! 「A110以外のラインナップも開発中です」

新型A110を導入するにあたっては、2017年10月にアルピーヌ・ジャポンが設立されました。その発足時からCOOを務めるのがトマ・ビルコさんです。モーニングクルーズの会場にいらっしゃったビルコさんに、日本における新型A110の状況を聞いてみました。

(ビルコさんは日本にやってきてから10年で、奥様も日本人だとか。日本語ペラペラです)

・日本でも新型A110は好評ですね。
「我々も、ここまで評判が良いのには驚きました。その要因は、やはりクルマがいいことに尽きます。旧型のスピリットを守って、モダンで軽くて速いクルマを作ることができました。特にスポーツカーは、そこが重要です。正直なところ、フランス本社はよくこんな素晴らしいクルマを開発できたな、と思っています(笑)」

・日本では、どんな方がユーザーになっているのでしょうか。
「大まかに言うと、年齢層は50〜60代で、ある程度年収の高い方ですね。はじめのうちは昔のA110を知っている方、アルピーヌのファンだった方が多かったのですが、最近はプレミアムセグメント、特にポルシェやBMWのユーザーの方もディーラーにいらっしゃいます。
これは私の見解なのですが、A110はミニ・スーパーカーという捉え方をされているのではないでしょうか。本気のスポーツカーだけど、快適のレベルが高いから毎日使うことができます。それでいて、値段はリーズナブルです。
ですから、アルピーヌは新しいマーケットにいるんだと思います。一般的なクルマと、スーパーカーの間ですね。実際、全体の1割から2割は、スーパーカーを所有されていらっしゃいます。例えばフェラーリやランボルギーニのオーナーの方ですね」

・今回のモーニングクルーズは、ユニークな取り組みですね。
「アルピーヌのようなニッチなブランドで大切なのは、コミュニテイスピリッツです。アルピーヌのコミュニティはまだ小さいですから、今日はコアユーザーの方がいらっしゃってくださいました。今年のカングージャンボリーには約5000台が集まってくださって、会場には色々な方がいらっしゃいましたが、今日はもっとインティメイト(親密)な雰囲気ですね。
今後は、フランスから開発パイロット(ドライバー)に来てもらって、ドライビンスクールのようなものができたらいいですね。彼らはクルマのこともよく知っているし、魔法のようなドライビングテクニックを持っています。クルマのポテンシャルを使うためにはどう運転すればいいか、アルピーヌのユーザーの方の参考になると思います。期待してください」

・新型A110以外のモデルも、ラインナップに加わる可能性はあるのでしょうか。
「もちろんです。今回は、A110の復活ではなく、アルピーヌの復活ですから。すぐではありませんよ、まずはこのクルマを成功させなければななりませんから。でも、次に何かあるのかと聞かれたら『あります、開発中です』と言えます」

(長野達郎)