■この性能でこの価格、コスパ最高!

●今後出るプラグインハイブリッド仕様にも期待!

国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが話題の1台をジックリ乗って評価をつけ、またそのウンチク、経済、今後、実は実話な話…などを教えてくれる【頑固一徹 和・試乗】。今回のRAV4は以前も試乗テストをしています。clicccarではこのシリーズの第1回目にお届けしましたね。

今回はあらためて、SUVのRAV4らしく、雪を求めて冬の東京〜秋田、往復約1500kmのロングドライブを敢行。ウインターツーリングで、人気のRAV4をいま一度チェックし、次期発表となるアレのことも語ってくれましたよ。

RAV4でドライブ中の清水和夫さん
もう一段上のシャキッと感が欲しいです。

※TNGA(Toyota New Global Architecture)とは?
クルマを骨格から変えて、基本性能と商品力を大幅に高め「もっといいクルマづくり」を実現するために考案されたトヨタの新設計思想。

●もう一段、シャキッとしたボディ・フットワークだと、RAV4はもっと魅力的になる

さぁ、RAV4で東北・秋田ドライブです!

RAV4のエンジン
高速燃焼の直4 2.5Lハイブリッド、178ps。

何よりもエンジンが高速燃焼の4気筒2.5Lハイブリッド、しかもモーター4駆。なので安心して走れます。アクセルをグ〜ンと踏んだ時のエンジンが力強く回っていくときの音や振動は、この4気筒のほうがV6より静か。RAV4は非常に魅力的だなって感じがします。

ステアリングホイールがちょっと柔らかめで、人間の手の皮に感覚が合いますね。

相変わらずハイブリッドシステムはスロットルレスポンスもいいし、燃費も15km/Lくらいで雪の中で走っていますから悪くはないですね。

RAV4で雪道を行く
こーいうところではステアリングの手ごたえがチョイ甘め。

私が普段乗っている走行距離13万kmのレンジローバーと比べると、やっぱりもうちょっと、シャシーがもう一段しっかりして欲しいと思います。どういうところか?というと、微小な動きのところで減衰力がちょっと遅れる感じがあります。バネ上が少し動いてから減衰力が出るような感じ。

ステアリングの手ごたえもちょっと甘め。バネ上のロール&ピッチも動くので、この辺もワンランク、サスのダンパーがより微低速で動いたときにスッとビシッと減衰力を上げられるような感覚が欲しいです。それはダンパーの性能というよりも、ボディの取り付け点の剛性の問題かも分かりませんね。その辺がもうちょっと良くなると、さらにこのRAV4はご機嫌なクルマになると思います。

RAV4のリヤビュー
このクラスのSUVは、どれも金太郎飴みたい!?

●CセグSUVのおススメはCR-V、フォレスター、CX-5、そしてRAV4! この性能で400万円弱はお買い得!

日本って、こういう洗練されたSUVが400万円弱で買えるのですから、ちょっと恐ろしい国ですよね。RAV4と同じくらいのSUVをドイツなどのヨーロッパで求めたら、軽く600万円以上はすると思うんです。

今、現実的に400万円くらいで買うSUVとしたら、このRAV4がイチ押し! あとはホンダのCR-Vとスバルのフォレスター、マツダのCX-5もディーゼルがあるからいいですね。その辺が現実的な国産SUVの選択肢とすればいいと思います。でも、どのクルマもみんな同じようなデザインに見えてしまうというところが…金太郎飴!?

RAV4のコクピット
イマドキのSUVらしく洗練されたコクピット。

1コ下のセグメントでは…1コというかかなり下になりますけど、ダイハツのロッキーベースで作られたトヨタのライズ。これはダイハツのDNGAというプラットフォームを使って作られたトヨタに対するOEM。開発はすべてダイハツが行ったんですけど、このロッキー・ライズは悪くないです。

ただ、Aセグメントなので、RAV4からしたらかなり小さいです。トヨタはロッキー・ライズとRAV4の間くらいのSUVがもう1コ欲しいのかもしれません。

しかし最近、Bセグメントのヤリスが登場したので、ヤリスベースのSUVがジュネーブショー(※中止)辺りで出てくると思うんですね。それが事実上、RAV4の1コ下のSUVになりそうな感じがします。

国際モータージャーナリスト・清水和夫さん
今後登場するRAV4プラグインハイブリッドに、私は期待しています!

●走りも凄いRAV4プラグインハイブリッドに期待大!

RAV4で気になるニュースは、2019年のロサンゼルスショーで発表したRAV4ベースのプラグインハイブリッドですよね。バッテリーを少し多めに積み、EV距離40kmくらい走るプラグインハイブリッドを発表しました。

なんとそれは、環境のためというよりも、バッテリーが大きくなったことでモーターの出力も大きくなり、パワーは300ps、0-100km加速が6秒台!

つまり、プラグインハイブリッドは環境に優しいクルマというだけではなく、RAV4シリーズの中で一番パフォーマンスの高いモデルとして登場するんです。当然、バッテリーの重量に合わせてボディ剛性も上げられているだろうし、モーターの出力も上がっているし、それに伴ってサスペンションやパワーステアリングも見直されていると思いますから、このRAV4プラグインハイブリッド、2020年、私の気になるクルマの1台なんです。

値段も日本のトヨタが作りますから500万円を超えることはないと思います。RAV4プラグインハイブリッドは2020年、台風の目になるかな?という気がします。

秋田を走るRAV4
いや〜2020年は暖冬といえど、シバレル〜!

あとはそう、ヤリスべースのSUVですね。アメリカではカムリが売れなくなってSUVしか売れない…、つまりセダンが売れない時代になってきましたから、これからトヨタはSUVをさらに充実させてくると思います。

ダイハツのロッキーベースで作られたライズ、ヤリスベースのSUV、このRAV4、そしてRAV4のプラグインハイブリッド。あとはレクサスで言えばNX、RX、2列シート、3列シート、あるいはV8エンジンを積んだLX。トヨタとレクサス含めて今後、相当豊富なSUVのラインアップが構築されます。

RAV4ハイブリッドG総合評価

RAV4ハイブリッドGの総合評価は、星4ツです!

RAV4試乗インプレッション評価
RAV4の試乗インプレッション評価は、9、8、7点!

(試乗:清水 和夫/アシスト:永光 やすの/取材協力:トヨタ自動車)

【SPECIFICATIONS】
トヨタ RAV4 ハイブリッド G
ボディサイズ:全長4600mm×全幅1855mm×全高1685mm
ホイールベース:2690mm
トレッド 前後:1605mm/1625mm
車両重量:1690kg
エンジン:直列4気筒DOHC
エンジン排気量:2487cc
最高出力:131kW(178ps)/5700rpm
最大トルク:221Nm(22.5kgm)/3600〜5200rpm
フロントモーター
最高出力:88kw(120ps)最大トルク:202Nm(20.6kgm)
リヤモーター
最高出力:40kw(54ps)最大トルク:121Nm(12.3kgm)
トランスミッション:電気式無段変速機
駆動方式:四輪駆動(4WD)
サスペンション:F マクファーソンストラット/R ダブルウイッシュボーン
ブレーキ:Fベンチレーテッドディスク/Rディスク
タイヤサイズ:F&R 225/60R18
燃料消費率 WLTCモード:20.6km/L   JC08モード:25.0km/L
車両本体価格(税込):3,817,800円

【清水 和夫 プロフィール】
1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業

国際モータージャーナリスト・清水和夫さん
試乗、講演会、会議、会議、会議…で日々忙しくされている清水和夫さんは、ドMだそうです。

1972年のラリーデビュー以来、国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。

【頑固一徹試乗とは?】
国際モータージャーナリスト、清水和夫が斬る試乗インプレッション『頑固一徹テスト』。頑固一徹・清水和夫が独自の目線でチョイスした新型モデルを、パワートレイン、シャシー性能、ヒューマンマシンインターフェイス(HMI)の3分野で評価、採点し、その合計点によって10段階で評定します。

■頑固一徹 総合評価指数
3〜6点→★
7〜12 点→★★
13〜18点→★★★
19〜24点→★★★★
25〜30点→★★★★★

■頑固一徹テスト 試乗インプレッション
評価軸(3項目)&評価ポイント
パワートレイン 10段階評価(1〜10点)
シャシー性能  10段階評価(1〜10点)
ヒューマンマシンインターフェイス  10段階評価(1〜10点)