■RAV4とC-HRの中間を埋める新型SUV

トヨタ自動車が7月9日、「カローラ クロス」をタイで発表。同日から発売しました。

トヨタの新型SUV「カローラ クロス」のエクステリア

そのボリューミーな外観は以前にご紹介した米国向けのSUV「ハイランダー」を彷彿させます。

同社によれば、「COROLLA MEETS SUV」をキーワードに、期待を超える車格感と使い勝手の良さの両立を目指して開発した新しいSUVで、今後、順次導入国を拡大するとしています。

トヨタの新型SUV「カローラ クロス」とカローラ ツーリングのエクステリア比較

同車のボディーサイズは全長:4,460mm×全幅:1,825mm×全高:1,620mmで、兄弟車となるカローラ ツーリング(同4,495×1,745×1,460mm)比でホイールベースは2,640mmと同一ですが、35mm短く、80mm広く、160mm高くなっています。

トヨタの新型SUV「カローラ クロス」とカローラ ツーリングのリヤビュー比較

エクステリアについては現行のカローラ ツーリングとは全くの別物で、インテリアに関しても現行カローラをベースにしつつもメーターフードやセンターコンソール等が専用意匠となっており、荷室容量は最大で487Lとクラストップレベルの大容量を誇っています。

トヨタの新型SUV「カローラ クロス」と現行カローラ のインテリア比較
トヨタの新型SUV「カローラ クロス」のインテリア

「カローラ クロス」はRAV4とC-HRの間を埋める車両サイズで、8月末に発売予定のヤリスクロスを含めて、トヨタのSUVラインナップをハリアーを頂点に並べると、ハリアー、RAV4、カローラ クロス、C-HR、ヤリス クロス、ライズといった順になります。

プラットフォームはカローラシリーズに準じてTNGA(GA-C)を採用。

発売当初に4WD仕様は無くFFのみの設定となっており、エンジンは 1.8Lの直4仕様のみで、ハイブリッドは2ZR-FXE型エンジン(システム出力122ps)を搭載。一方のガソリンモデルには最大トルクを若干向上させた2ZR-FBEエンジン(140ps/18.05kgm)を搭載。

各パワーユニットに組み合わされるトランスミッションは、現行カローラ同様、ハイブリッドが電気式無段変速機、ガソリンモデルがSuper CVT-i(自動無段変速機)となっています。

リヤサスペンションはカローラスポーツ/ツーリングのダブルウィッシュボーン式に対して新開発のトーションビーム式を採用しており、フロント:215/60 R17 ・リヤ:225/50 R18と、前後異サイズのタイヤを装着しているのが特徴。

ちなみに、タイにおける新型「カローラ クロス」の車両価格はカタログによるとガソリンモデルが約330万円(959,000バーツ)、ハイブリッドが約350万円(1,019,000バーツ)からとなっています。

■タイで発売した「カローラ クロス」を国内で披露した訳は?

それにしても、同社がタイで発売した新型車を日本で大々的に告知するのは珍しいことのように思われますが、どのような背景があるのでしょうか?

ちなみにトヨタでは本年8月末に「クロス」シリーズ第1弾となる、ヤリスベースのSUV「ヤリスクロス」の発売を予定していますが、今回発表した第2弾となる「カローラ クロス」については日本で発売するとは明言していません。

その背景には、日産が起死回生をかけてSUV戦略を本格化させており、「キックス」の発表に始まり、7月15日と16日には高性能EV「アリア」や、コンパクトSUV「マグナイト」の発表を立て続けに予定していることから、トヨタとしてもこの時期に新たなSUV投入をアピールする必要があると判断したようです。

トヨタの新型SUV「カローラ クロス」のサイドビュー

加えて「カローラ クロス」については、「ヤリス クロス」が大ヒットした際に販売上での足の引っ張り合いを避けるべくタイでの発売を優先、国内導入については暫く市場の様子を見た上で総合判断することになるものと予想されます。

(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)