■搭載されるパナソニック製バッテリーは、30分で80%まで充電可能

WLTCモードの航続距離が283kmとアナウンスされているHONDA e。当初想定されていたFWD(前2輪駆動)からRWD(後2輪駆動)に変更、RWD化に伴うショートオーバーハング化で得られた小回り性能の高さや、高効率なパッケージングを実現しています。

ホンダ e
写真は17インチを履く「Advance」

同EVのために新開発されたプラットフォームを使い、床下にパナソニック製バッテリーを搭載。リヤには3.0L V6エンジン並のトルクを誇るバッテリーEV用の専用ドライブユニットが組み込まれています。

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パナソニック製バッテリーを床面下に配置する

モーターは最高出力113kW・最大トルク315Nmというアウトプット。充電は家庭/公共のAC充電コンセント(Type1〜3.2kW)を使うと100%充電まで9.6時間以上、家庭/公共用のAC充電設備(Type2〜6.0kW)を使うと100%まで5.2時間以上となっています。さらに、急速充電のチャデモ(50kW以上)を使うと、30分で80%まで充電が可能になっています。

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30分の急速充電で80%までの充電に対応する

■5つのスクリーンを横に並べた未来的なインパネ

目を惹くのは、愛らしさとドシッとした安定感のあるエクステリアはもちろん、サイド/センターカメラミラーシステムの採用やポップアップするフロントドアアウターハンドルなどのほか、最大の見どころは、インパネ左右いっぱいに広がる「ワイドスクリーンインストルメントパネル」でしょう。

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HONDA eのインパネ。コンセプトカーのような先進的な仕上がりになっている

インパネ中央に、12.3インチスクリーンが2つ横に並べられていて(「ワイドスクリーン Honda CONNECTディスプレー」と呼ぶ)、この2画面はアイコンのフリック操作で右側から左側にアプリを表示させることも可能。ナビを運転席側に表示させたり、逆に助手席側に表示させたりすることもできます。左にナビ、右側にスマホ連携のアプリを並べることもできます。

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ワイドスクリーン Honda CONNECTディスプレーは、2つのスクリーンからなる

オリジナルのアプリが用意され、四季の壁紙を表示させたり、音楽(楽曲)のジャケット写真をズラリと表示させたりすることも可能。スマホ感覚で操作できるのが魅力ですが、安全のため走行中の操作は不可。

ただし音声操作は可能で、クラウドAIによる音声操作、情報提供が行われる「Honda パーソナルアシスタント」の音声認識がかなり優秀です。「OK HONDA」と話しかけると「温度下げて」「暑いな」「近くのラーメン店」「Wi-Fiのあるレストラン」などに即座に反応してくれます。

また、端末6台まで接続できるWi-Fiにより、30分の充電時間でも車内で動画を楽しめるなど、飽きずに楽しめるようになっています。

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左右どちら側にもナビや音楽ソースなどを移動、表示できる

両端にはサイドカメラミラーシステム用のモニターがあり、メータースクリーンも含めると5つのメーターが横軸上に並んでいます。その上のルームミラーには、センターカメラミラーシステムがあり、昼夜天候を問わず、従来よりも広い後方視界が表示されます。

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サイドカメラミラーシステムのディスプレイを両サイドに配置
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スマホのアプリを使い、車外からのエアコン操作が可能。そもそもスマホを登録すれば、スマホ自体がリモコンキー代わりになり、リモコンキーがなくてもすんでしまう

ほかにも、手持ちのスマホにアプリをインストールすることで、スマホがリモコンキーになります。ドアのロック解除をはじめ、車外からのエアコン操作、広い駐車場などで愛車を停めた位置を確認できる機能、充電リッドを開けることができるなど、登録したスマホがありさえすればリモコンキーがなくても出発できます。

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同社初となる「Honda パーキングパイロット」にも対応する

また、駐車支援システムの「Honda パーキングパイロット」も同社で初採用されています。こちらはボタンを押すだけで、4つのマルチビューカメラと12のソナーにより、駐車枠だけでなく、駐車枠のないスペースも認識し、アクセル、ブレーキ、ハンドル、シフト操作を自動で行います。

縦列、並列駐車だけでなく、サービスエリアなどにある斜め駐車にも対応します(なお、すべてバックによる駐車で、前向きの自動駐車には対応しない)。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)