■次期CR-Zの原点は「Honda Sports EV Concept」

ホンダ「CR-Z」のエクステリア

2010年2月の発売後、累計約4万台を販売したものの、1代限りで2017年1月に販売を終了したハイブリッドスポーツカー・ホンダ「CR-Z」。

エンジンとモーターの双方が並行して駆動する「パラレル式」ハイブリッドシステムを搭載、1.5L直4のi-VTECエンジンとIMA(Integrated Motor Assist)システムにより環境性能とスポーツ性を両立させるなど、ホンダのこだわりが感じられる一台でした。

「CR-Z」の販売終了後、商標が失効したため、同社は7月末に米国特許商標庁(USPTO)に商標申請していることが判明。これにより2代目「CR-Z」が開発されている可能性が高まっています。

ホンダのコンパクトEV「HONDA e」

一方、同社が本年8月末に発売を予定しているコンパクトEV「HONDA e」では駆動用バッテリーをフロア中央に配置、モーターを後方に置いたRWD(後2輪駆動)方式を採用。

35.5kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しており、航続距離はWLTCモードで283km、JC08モードで308km。急速充電により30分でバッテリー容量の約80%まで充電が可能となっています。搭載モーターの最高出力は154psで最大トルクはV6 3Lエンジン並みの32.1kgmと強力。

また、ドアミラーに代わって170万画素の高精細カメラを装備しており、インパネ内左右の6インチモニターに後方の映像を映し出す「サイドカメラミラーシステム」を搭載しています。

ホンダのコンセプトEV「Honda Sports EV Concept」

ちなみに、「HONDA e」は同車のコンセプトモデルが東京モーターショー2017に「Honda Urban EV Concept」として出展された経緯があり、各種情報によると同車と並んで展示されていたスポーツカータイプのEV「Honda Sports EV Concept」が次期「CR-Z」のコンセプトモデルのようで、2021年発売を目標に開発が進んでいるそうです。

ホンダのコンセプトEV「Honda Sports EV Concept」

「Honda Urban EV Concept」が「HONDA e」として具現化されたように、次期「CR-Z」は「HONDA e」に採用したプラットフォームを軸にホイールベースを延長。同車の数々の新技術を取り入れたFR仕様の3ドアハッチバックEVとなる模様。

ホンダのコンセプトEV「Honda Sports EV Concept」

また先頃、トヨタ自動車もオーストラリアでレクサス「RZ450e」という商標登録を申請。レクサス初となる「Z」は次世代モデルを、また「e」はEVを表しているとみられ、同社が東京モーターショー2019で公開したコンセプトEV「LF-30エレクトリファイド」の市販モデルでは? との憶測が流れています。

レクサスのコンセプトEV「LF-30 エレクトリファイド」

一方、日産が新型クロスオーバーEV「アリア」を発表。さらにSONYもEV「VISION-S」を発表するなど、今後も各種EVが各社から登場することを考慮すると、シティコミューターの「HONDA e」とは別に、同車とプラットフォームを共有する「CR-Z」のようなインパクトのあるEVが登場しても何ら不思議では無さそうです。

おりしもホンダは「Honda Sports EV Concept」の公開時に「所有する喜びと愛着が感じられる、次世代のスポーツカーを目指した」としており、その思いを具現化した2代目「CR-Z」の登場は新たな電動スポーツカーの世界を切り開くことになりそうです。

(Avanti Yasunori・画像:HONDA/TOYOTA)