■トヨタと共同開発したSUVスタイルの電気自動車

●日本・北米・欧州・中国などグローバルに販売予定

スバルは、トヨタと共同開発、2022年の発売を予定している電気自動車(EV)の名前を「SOLTERRA(ソルテラ)」とすることに決定したと発表しました。

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基本となるプラットフォームだけでなく商品企画、設計、性能評価など広い範囲でスバルとトヨタが共同開発したモデルだ

同じアーキテクチャを利用したトヨタ版といえるモデル「TOYOTA bZ4X(トヨタ ビーズィーフォーエックス)」については、すでに上海モーターショーにて、ほぼ量産状態といえるコンセプトモデルが公開されています。

ソルテラも共有するEV専用プラットフォームの名称が『e-SUBARU GLOBAL PLATFORM(イースバルグローバルプラットフォーム)』となることも今回発表されました。

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「SOLTERRA(ソルテラ)」という名前はラテン語で「太陽」を意味する「SOL(ソル)」と「大地」を意味する「TERRA(テラ)」を組み合わせた造語

現時点では、ソルテラのスペックは未公開、外観もシルエットが公開されているのみですが、bZ4Xと姉妹車ということは車格的にも同等といえます。

つまり、CセグメントクラスのSUVの電気自動車というわけです。

また、トヨタ版であるbZ4Xは、操縦桿のようなスタイルの異形ステアリングを採用するなど、電気自動車らしい先進性を目一杯表現したコクピットが印象的でしたが、はたしてソルテラのインテリアはスバルらしいオーソドックスなスタイルになるのでしょうか。

いずれにしても、アーキテクチャが共通ということは、トヨタbZ4Xと同じくステアバイワイヤ(電気信号による操舵)になっていることは間違いないでしょう。

さらにbZ4Xはソーラー充電システムを採用しているといいます。こうした装備はソルテラにも与えられているはずで、それ自身でも再生可能エネルギーを利用できる電気自動車の新しい姿を見せてくれそうです。

●プラグインステラ以来、13年ぶりのスバル製電気自動車

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スバルが同社独自の軽自動車をベースに開発したオリジナル電気自動車が「プラグインステラ」。2009年6月に市販され、当時の価格は税抜き450万円だった

さて、ソルテラはスバル初の量産型・電気自動車というわけではありません。

2009年に、スバルは同社オリジナルの軽自動車であるステラをベースに、9kWhという少量のリチウムイオン電池を積んだ「プラグインステラ」という電気自動車を、100台レベルですが生産しています。つまりスバルが電気自動車を市販するのは13年ぶりというわけです。

それにしても、まったく新しい考え方、トヨタとの協業から生まれた電気自動車が、プラグインステラのアナグラムを思わせる、どこか似た印象を持つ名前なのは偶然でしょうか。

スバルの歴史を知るファンからすると、ルーツを感じさせるネーミングといえるかもしれません。

ちなみに、プラグインステラの新車価格は450万円(消費税抜き)でした。軽自動車とCセグメントのSUVを比べるのはナンセンスですが、いまや世界的に電気自動車は普及期に入りつつあるといえます。

ソルテラの価格がプラグインステラより抑えめとなって、多くのユーザーに手の届きやすい電気自動車となることに期待しましょう。

ソルテラの発売時期は2022年年央。日本をはじめ、米国・カナダ、欧州、中国等で発売予定と発表されています。

(自動車コラムニスト・山本晋也)